旧き良きマレーシアが描かれた本『カンポンボーイ』と『タウンボーイ』

私は昔から、マレーシアで有名な漫画家ラットさんが描く『Kampong Boy』(カンポンボーイ)という本が大好きで、マレーシアを旅した際に原語の本を何冊か買っていました。

 

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『THE  KAMPUNG BOY』/Lat(Datuk Mohammad Nor Khalid)/Berita Publishing Sdn Bhd

『Kampung Boy Yesterday & Today』/Lat(Datuk Mohammad Nor Khalid)/Berita Publishing Sdn Bhd

 

ラットさんについて知りたい方はこちらを参照ください。

ja.wikipedia.org

 

Perak州(ペラ州)のカンポン(田舎)に生まれた主人公が生まれてからカンポンを離れるまでの少年時代を描いているのですが、マレーシアの文化や風習がとても可愛く描かれていて、読んでいてとても楽しい内容です。

 

時代設定は1960年代あたりなのですが、今読んでもとても面白い内容で、マレーシアではロングセラー大ヒットを記録している作品です。その『Kampung Boy』、2014年には東京外国語大学出版会から日本語訳版が出版されました。

 

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『カンポンボーイ』/ラット/左右田直規、稗田奈津江訳/東京外語大学出版会

そして2015年には、その『Kampung Boy』の少年のその後を描いた続編とも言える『Town Boy』の日本語版が、同じく東京外国語大学出版会から発売されました。

 

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『タウンボーイ』/ラット/左右田直規訳/東京外語大学出版会


この『タウンボーイ』が発売された際、私はたまたま日本で開催されたブックフェアを訪れており、この本のプロモーションのために会場に来ていたマレー系マレーシア人の方が、とても丁寧に案内をしてくれました。案内をしながら、「僕はこの『Town Boy』が好きです。初恋とかあって、ちょっとキュンとします!」とニコニコしながら紹介してくれたことがとても印象的でした。

 

カンポンののんびりした風景から都会のIpoh(イポー)に舞台を移し、親友ができたりちょっと悪さをしてみたりと、誰もが思い出にあるような青春時代とも言える経験をしていく様が描かれています。マレーシアが好きな私はそこに描かれるマレーシアならではの風景や生活にもとても心が動かされるのですが、それと同時に自分の10代の頃の思い出も重なり、確かにキュンとくる内容でした。好きな女の子と初めてコピティアムに入り一緒にロティ チャナイを食べるシーンとか本当に可愛いなあと思い、ニヤニヤしながら読んでしまいました。

マレーシア人、そして多くの外国人にも愛され続けているラットさんの『Kampung Boy』シリーズ、ぜひ読んでみてください!