Saya Cinta Malaysia

マレーシアの文化や今昔のマレーシア旅。マレー系夫との国際結婚あれこれ。

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マレー系マレーシア人男性との国際結婚手続き【3】

皆様、こんにちは。

 

前回記事に続き、マレー系マレーシア人男性と結婚手続きについての記録です。

 

 

【これまでの手続きの流れ】

 

無事、在東京・マレーシア大使館で婚姻要件具備証明書が発行されましたので、これでハムザが用意すべき書類が全て揃い、日本での婚姻届を提出できる書類用意が完了しました。

 

malaysiacinta.net

 

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いよいよ法的に正式な婚姻手続きの第一弾として、日本で区役所へ婚姻届を提出します。やっと第一弾です。結構ここまで長々と書いてると思うんですけどね(笑)。

 

【非在住外国籍者×日本国籍者の日本での婚姻届提出の際に必要な書類】


事前に区役所でいただいたパンフレットに提示されていた、非在住(住民登録がない)外国籍者×日本国籍者での婚姻届提出の際に必要な書類は以下の通りです。

【外国籍】
1)パスポート(原本提示)
2)婚姻要件具備証明書(在東京・マレーシア大使館発行済みのもの)(原本提出)


日本国籍
1)パスポート(原本提示)
2)戸籍謄本(原本提出) ※発行から3カ月以内/本籍が同自治体の場合は必要なし
※3)住民票提示を求められる自治体もあるそうですが、私の区は必要ないと言われました。

 

窓口で、国際結婚であること、夫となるハムザは日本での住民登録がない外国籍であることを告げ、まずは分かる限りで記入してきた婚姻届原本を提出しました。証人欄への署名も事前記載済み。私達二人が記入する欄もほぼ90%は記入を終えておいて持参をしました。

 

【新しい本籍(戸籍)作成について】

 

日本では婚姻をすると、夫婦お互いがこれまで本籍としていた戸籍から除籍となり、二人で一つの世帯として新しい戸籍を持つことになります。一般的には夫を筆頭者として、新居となる住所などを本籍として設定します。

 

私達の場合はハムザが日本での住民登録がないため、必然的に妻となる私の現住所を新本籍として申請しました。これは例えば妻の実家住所などでも構わないということでしたので、適宜ご夫婦の都合の良い場所に設定すると良いかと思います。後々戸籍謄本を取り寄せるという事務作業の際などにアクセスが良いなども考慮するといいかと思います。

 

新しい本籍は婚姻届受理から一週間程度で閲覧できるようになり、戸籍謄本などの取得もできるとのことでした。

 

【氏(姓)の概念がないマレーシア人の名前の、氏名欄記載方法】

 

日本の婚姻届は当然ながら日本の書式であり、日本の「氏(姓)/名」ありきの書式となっています。

 

外国籍者の場合、氏(姓)の概念がある国・民族、ない国・民族色々だと思いますが、マレー系マレーシア人の場合は「氏(姓)」というものがありませんので、欄を無視して氏(姓)の欄に名前を続けて全て記載をしてください、と指示されました。

 

その際、窓口の方が10cmほどある分厚い冊子を取り出して「マレーシア」の欄を開き、「マレーシアにはマレー族や中華族などいるようですが、ご主人さまはナニ族ですか?」と質問をしてきました!「ナニ族!!」とちょっと新鮮な気持ちで面白くて笑ってしまったのですが、ハムザは表情ひとつ変えず、「私はマレー族です。」と答えていて、それがまたシュールな感じでした。

 

マレーシア歴20年となる私ですが、「マレー人」とか「マレー系」とか呼ぶことはあっても、「マレー族」と呼んだことはなかったと改めて思い。その冊子には、「マレー族は氏と名は分かれない」とありましたので、フルネームを全て続けて「氏(姓)」の欄に書くように、という指示となったのです。

 

【住所欄の記載方法】

 

日本非居住外国籍者の場合、住所欄は「国名だけ書けばいい」というネット上での記載も見受けられるのですが、私達の手続きの際は、ハムザの住所欄はマレーシアでの居住地の住所を記載するように指示がありました。

 

ただし、それを何か書類で証明したり確認をすることはありません。在東京・マレーシア大使館で発行をしてもらった「婚姻要件具備証明書」にて、居住地や出生情報等は嘘偽りのないことがすでに証明されているので、必要ないようです。

 

だったら書く必要ないと思ってしまいますが(証明しないなら意味ないし)。そこが日本のお役所らしい作業だなと思いつつ、書いてと言われたから書きました。

 

【各自署名欄】

 

事前に調べたネット情報によると、手続きの際にパスポートを提示するため「署名欄はパスポートと同じ署名を書く」という記載がありました。

 

でも当日区役所では、私は正式な戸籍に記載のある漢字での署名、ハムザは読み取りができる英字(筆記体などではない)でフルネームでの記載をするように指示がありました。

 

【提出から受理まで】

 

これで全ての記載が完了し、婚姻届の提出となりました。窓口で担当の方がつきっきりで一つひとつ指示をいただき記入。もし間違って記入をしていても二重線で消して訂正記載をすれば問題ありません。

 

私達は自信のないところは記入せず空欄にして持参をし、その場で聞きながら記入をしました。

 

私達の提出先自治体は外国人も多く暮らしており、そういった対応に慣れているかなと思っていたのですが、外国籍者の出身国や日本の各自治体によって対応が分かれる事も多いようで、正直明確な答えがなく。窓口の方が判断に迷って色々文献を調べたり各所に電話問い合わせをしたりして指示をもらう、という場面が多かったです。

 

【最後に】

 

書類の正式受理が確認され、そしてニカーのために必要な婚姻届受理証明書を発行していただき、無事に終了しました。

 

これで日本における法的な婚姻手続きが完了となりました。