マレーシア映画『Pinjamkan Hatiku』に現れたパハン州スンガイ レンビンのカンポン

先日マレーシア航空に乗った際に機内で映画を観たのですが、非常にびっくりかつ、マレーシアとの強力な縁を感じることがあったので、それについて。
 
2015年5月にPahang州(パハン州)のKuantan(クアンタン)に滞在したのですが、少し田舎のほうに行ってみたくなり、バスに揺られてたどり着いたのがSungai Lembing(スンガイ レンビン)という山合いにたたずむ小さな町でした。
 
その時の記事はこちら。
 
 
山に囲まれているためマレーシア人の間ではトレッキングなども人気らしく、川を挟んだメインの町には小さな宿や食堂、お土産屋さんもあって長閑ながらもそこそこ人の往来もある雰囲気です。
 
そして、上記記事内にも書きましたがこの川を挟んで対岸には地元の人達が暮らす小さなカンポン、Kampung Melayu(マレー系の村)があります。当時の私は対岸からこのカンポンを見つけ、マレー系の人達が暮らしている様子を見たい衝動にかられて橋を渡り、人懐こいおばさま達にお家に招いていただいたのでした。
 
そして時は流れて3年後の2018年、機内でマレー映画を観ようかと思いリストを見たら、マレーシア航空なのにやる気ない感じでマレー映画は1本だけ。でも、その唯一の一本に私の好きな俳優さんが出ていたし、どうやら好きなラブストーリーっぽいので観てみようと軽い気持ちで見始めたのでした。タイトルは『Pinjamkan Hatiku』。 
 
出典『Pinjamkan Hatiku』
 
 
冒頭から自然がいっぱいな雰囲気のシーンが多く、これはマレーシアのどこなのかな?と思いながら観ていたのですが、主役の俳優さんが実家の村に帰るシーンが登場したところで「あっ!!」と心臓わしづかみ状態に!このお家、というかこの風景、見たことがある!行ったことある!と衝撃が走りました!大げさではなく、本当にそんな感じだったのです!
 
【劇中で出てきた村のシーン】
出典『Pinjamkan Hatiku』
 
ドキドキしながら巻き戻し、ゆっくりと見直しました。そう、これはまさに私が2015年に訪れたカンポンのお家そのものです。
 
【私が2015年に撮影したカンポンの同じお家】
 
 
当時の私はこの通りを行ったり来たりと歩き、そして、お家の人達が窓から顔を出してくれて「どこから来たの?一人なの?」と皆さんが声をかけてくれたのです…。懐かしいです。
 
【劇中で出てきたシーン】
出典『Pinjamkan Hatiku』
 
私をお家に招いてくれたおばあちゃんも、こんな感じの窓から顔を出し、最後も見送ってくれたと思い出しました。
 
【私が2015年に撮影】
 
この映画のストーリー自体もまあまあ面白かったからしっかり観てはいたのですが、それ以上に、自分が訪れたこの小さなカンポンが映画の中に突然現れ、そしてそれを瞬時に見つけて思い出した自分に感動してしまい、観ながらずーっとうるうるとしっぱなしでした。
 
KLやペナン、マラッカといった大きな町であればロケ地になることも多く、そしてひと目見てすぐに分かることも多いでしょうけれど、こんな山合いの何にもないカンポンが登場し、そしてなんとそこは過去に自分が訪れたことがあるということに感動を覚えました。
 
これだけマレーシアを訪れていて、ハムザと夫婦になりマレーシアに家族と強い縁もできた私。ここまで来るとマレーシアとの切っても切れない縁はたくさんある、といつも思っているのですが、今回改めて私のもとにはマレーシアとの縁がどんどん舞い降りてくるんだと思いました。きっと私が「マレーシアと縁を切りたい」と思っても切らせてもらえない運命なのだなと。(別に今切りたいと思うようなことはありませんが)
 
マレーシアに住むようになって落ち着いたらもう一度この映画を観たいし、このカンポンに写真を持って行きたいと思っています。あの時のおばあちゃん達に会えるだろうか。ハムザと結婚をしたことも報告したら喜んでくれるだろうか。そんなことを考えながら、機内であれこれ感慨にふけった私でした。