Saya Cinta Malaysia

マレーシアの文化や今昔のマレーシア旅。マレー系夫との国際結婚あれこれ。

MENU

ドリアンを発酵させたソースで魚料理!?パハン州郷土料理Tempoyak(トンポヤッ)

皆様、こんにちは。
 
今回は東海岸Pahang州(パハン州)の名物料理を紹介します。

 

 

【ドリアンを発酵?パハン州料理に欠かせないトンポヤッ ソースって?】
 
パハン州料理ってどんな料理?と思われるでしょう。パハン州は海も山もある自然豊かな州なので名物料理も色々ありますが、マレーシアらしくて面白く珍しい味で注目すると、やはりDurian(ドリアン)を発酵させたソースTempoyak(トンポヤッ)が代表的です。
 
これがその、トンポヤッソースです。
 

 
ドリアンの果肉に少し塩を混ぜ、室温で三〜五日ほど置いたら完成という簡単なソースです。
 
このソース、そのままでも食べられますがChilli(チリ)やSambal(サンバル)と合わせて調味料として使用することが多く、特に魚料理に使うと味が引き立つ美味しいソースです。
 
【トンポヤッソースと相性の良い魚料理がオススメ】
 
代表的な料理はIkan Patin Tempoyak(イカン パティン トンポヤッ)。
 

 

イカン パティンというナマズと似ている魚をトンポヤッソースで煮込んだ煮魚料理です。

 


そして、このPais patin(パイス パティン)というイカン バカール(マレー風焼き魚)もオススメです。
 

 
魚にたっぷりとこのトンポヤッ ソースを塗り、辛いサンバル ソースも少し塗ってピリ辛感もプラスしてから焼いています。
 
お店によっては、バナナの葉に包んで焼いていることも。こちらのほうがさらに美味しく仕上がります!
 

 
【ドリアンのフルーティーさが最大限に活かされている!】
 
「ドリアンを発酵」という時点で拒否反応示す方も一定数いることも事実です。食べてみると分かりますが、実はドリアンの独特な風味はほとんどせず、むしろフルーティーな良い部分のみが際立つ味わいです。
 
さっぱりとした白身魚ととても相性が良いので、個人的には初めていただくトンポヤッ ソースは魚料理でいただくことを全力でオススメしたいです。
 

 
このように、ほぐしたお魚とトンポヤッ味のソースを白ご飯に和えて食べるのがマレースタイル。白米ととても相性が良いです。
 
【KL近郊で美味しいトンポヤッ料理をいただくなら】
 
本当に美味しいですよ~といくら文章で説明しても、なかなかこの美味しさが伝わらないのがこのトンポヤッ ソースの難しいところなのですが、百聞は一見にしかずですからぜひ皆さん食べてみてください。
 
パハン料理ということでどこでも食べられるという感じではありませんが、KLから少し足を延ばした郊外だといただけるお店もあります。我が家の近所、Bangi(バンギ)・Kajang(カジャン)エリアには何軒かあり、よく行くお店はこちら「G MAJU」です。
 
※旧店名:GM Patin Tempoyak。2022年に店名変更していますが、GoogleMapだと旧店名で検索ヒットします。
 

 

 
【マレーシア国王が故郷の味として取材陣に差し入れ!】

ちなみにこのイカン パティン トンポヤッ、すっかり新型ウィルス騒ぎで忘れ去られた感もありますが、2020年三月初めのマレーシア首相交代劇の際、毎日王宮に詰めていた取材陣に第16代アブドゥラ国王が差し入れご飯として提供したことでも知られています。
 
故郷パハン州の味を差し入れご飯としてチョイスするなんて!と、アブドゥラ国王の郷土愛が垣間見えるエピソードとして注目されました!
 

www.malaysiakini.com

 

【最後に】

 

ドリアンを発酵して作るトンポヤッ ソース。食べてみるまではその味の想像がつきにくいかもしれませんが、一度食べてみるとハマる人も多いのです。

 

マレーシア以外では、というかパハン州を中心としたマレー半島東海岸以外ではなかなかお目にかかれない料理ですので、見つけた際はぜひトライしてみてください!