Saya Cinta Malaysia

マレーシアの文化や今昔のマレーシア旅。マレー系夫との国際結婚あれこれ。

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年に一度の家族大集合イベント!マレー系マレーシア人の「ファミリー ディ」とは?

皆様、こんにちは。

 

2019年12月、私の夫であるハムザの家族達が一同に会して二泊三日を共に過ごすイベント「ファミリー ディ」で、Selangor州(スランゴル州)のSekinchan(セキンチャン)という田園地帯に滞在をしました。

 

 

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【家族が一番大切!マレーシアの「ファミリー ディ」はどんなイベント?】

 

まず、イベント「ファミリー ディ」とは。言葉の意味はもちろん分かりますけど、私は日本でもマレーシアでもそんなイベントを経験したことはなく…。

 

私の夫ハムザは、マレー系マレーシア人ですが、マレーシアというお国柄、そしてさらにマレー系マレーシア人はイスラムを信仰していることも関係して、家族をとても大切にします。何があっても、まずは「家族優先」。

 

もちろん、マレーシア人であっても育った環境や家庭によってその深度は様々ですが、それでもやはり、日本人の一般的な感覚と比較してもその大切度合いはすごいものがあります。

 

そんな家族を大切にするマレー系マレーシア人達ですので、とにかく頻繁に家族で集まる、行き来をすることは当たり前。年に一度は家族皆で集まり一大イベントを開催!それがファミリー ディです。しかも義実家で集まるのではなく、わざわざ少し遠出をしてホームステイの一軒家を貸し切って二泊滞在です。気合い入ってる!

 

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【わざわざ集まって家族交流?戸惑いと好奇心が入り乱れる】

 

最初に聞いた時は、「え?普段もそれぞれしょっちゅう実家帰ったりたくさん会っているのに(私比)、わざわざ改めて、しかも遠出して集まるの?」と若干困惑気味の私でした。なんせ日本では典型的な核家族で育っている私ですし、親族の集まりなんてせいぜい法事がいいところでしたから。

 

ちなみに、マレーシア人でも都会育ちの方は「家はそんなのやらないけど」という反応もちらほら…。マレーシアの地方や田舎で続いている習慣なのかもしれません。

 

ハムザは9人姉弟。今回は仕事の都合で義姉1号ファミリーと義妹2号ファミリーは不参加でしたが、他は全員参加!

 

子供まで入れたら総勢30人(!)は宿泊するというのにニ個しかないトイレ・シャワーは共有、寝室もファミリーごとの用意はできないため男女別れての雑魚寝という、典型的なマレースタイルの滞在。

 

そういうことも含めて、ええ~~って感じの戸惑いばかりの事前情報で、出発前までは緊張と気の重さの混ざり合うなんとも困惑気味な心境でした…。

 

【スクールイベントのような入念な準備で臨む「ファミリー ディ」】

 

滞在先はお米の産地として有名な、Selangor州(スランゴル州)のSekinchan(セキンチャン)。

 

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一面見渡す限り田園風景が広がる中に滞在するお家が建っていて、とても気持ちの良い場所でした。

 

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日本人の私としてはとても懐かしい風景に心を射抜かれてしまって、時折目頭が熱くなることも(多分ホームシックも重なり)。

 

さて、そのファミリー ディ。当初話を聞いた時は皆で集まると言っても、昼間は実家で過ごすようにダラダラとして、夜はBBQやったりするくらいに思っていたのですが…。

 

始まってみたらびっくり!なんとお揃いのTシャツが用意されています。ダサいけど(笑)、私も着替えましたよ。子供達もみんな着てます!可愛い…。

 

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着替えたらちょっと楽しくなりましたよ~(笑)。

 

そして、スケジュールもきっちりと壁に貼られ、アクティビティのチーム分けもバッチリされていました。

 

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すごい…学校みたい。イスラムの家庭なので礼拝の時間も記されています!

 

【子供も女性も、屈強な男性達も楽しめる充実アクティビティ!】

 

二日目は、朝ご飯を食べたらすぐにゲームのアクティビティがスタート。義妹の旦那様がマイクを使って司会進行までしていたり。しかもイベント屋なの?と思うくらいジョークも交えメリハリのある進行ですごく上手いのです…。

 

子供も楽しめるゲームからスタートしたりと、小さな子供達も飽きさせないタイムスケジュールになっています。

 

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子供やスポーツが苦手な人も参加できる小道具を使った簡単なゲーム、そして男性達が本気で取り組んで競い合う激しいスポーツのゲームまであります。私自身はほとんどゲームには参加せず見ていたのですが、とにかく面白くてずっと座って写真も撮りつつ楽しく観戦していました!

 

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そしてなんと、ゲームごとにきちんと得点付けもされていて、賞ごとの賞品も用意されています。これだけの内容を考えて準備をするって本当に大変だっただろうなと。

 

【イベント幹事は毎年持ち回り制】

 

聞けば毎年持ち回り制で姉弟達が幹事を担当するそうで、2019年は義妹1号夫婦と義弟1号夫婦が担当。アクティビティで使用する小物や賞品購入、そしてスケジュール管理など、一家族のイベントとは思えない規模をしっかりとコントロールしていて本当に感心しました。

 

ハムザは9人姉弟なので、四年に一度くらいは幹事の仕事が回ってくる計算でしょうか。

 

昼間のスポーツアクティビティが終わったら、夜は敷地内でBBQ。

 

そして一日の最後に表彰式です!昼間の頑張りを称えて、子供達を中心にゲームの賞品が手渡されます。全員に何かしらの賞品が渡されるように配慮されているところも、すごく優しさを感じて良かった…。小さな子達はお義母さんから授与された賞品を大事そうに抱えて笑顔になり、皆とても可愛かったです。

 

【初めてのファミリー ディに参加してみて】

 

結婚をしてマレーシアに移住をしてからようやく始まった義家族達との交流。

 

お義母さんを筆頭にそれぞれ義姉弟達、そしてその義家族達も私にいつも優しい言葉をかけてくれて、私は何の気兼ねもなく楽しい時間を過ごすことができています。たくさんいて未だに全然名前を覚えられない甥っ子や姪っ子達もとても可愛いし、義家族達から大切にしてもらい、愛情もたくさんいただいていると感じている日々。

 

とは言え、やはり言葉の壁や生活習慣の違い、文化の違いは多く、戸惑ったり孤独感を感じる時のあることは事実です。

 

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このファミリー ディも、最初聞かされた時は三日間もどうやって乗り切ればいいのかと戸惑いの方が大きくて正直憂鬱に感じてしまい、実はそれでハムザとちょっと喧嘩にもなりました。でも、初めて義家族達とここまでたくさんの時間を共有して日本ではなかなか得難い時間を過ごすことができ、とても良い経験になったと思っています。

 

【最後に】

 

初めて参加してみた家族イベント「ファミリーディ」。 

 

今までの自分の暮らしの中になかったことに対して、気持ちを楽しい方に向けるように意識するなどの努力もして、こういう時間をどういうマインドで過ごしていくのがここでの暮らしに馴染んでいけるコツなのか、ということを改めて考える時間になりました。

 

義家族達のいつもは見られない可愛らしい遊び心溢れる表情も見ることができ、とても良い時間でした。