Saya Cinta Malaysia

マレーシアの文化や今昔のマレーシア旅。マレー系夫との国際結婚あれこれ。

MENU

【イベントレポート】Selamat Hari Raya‼「マレーシアのオープンハウスでHijab(ヒジャブ)体験」開催!

皆様、こんにちは。

 

マレーシアは1カ月に渡るイスラムラマダン月が終わり、2022年5月2日にラマダン月明けの祝祭Hari Raya Aidilfitri(ハリ ラヤ アイディルフィトリ)を迎えました。今回は、そのハリ ラヤに合わせて私達夫婦が開催したオープンハウスというお祝いイベントについてレポートします!

 

 

※プライバシー保護のため、一部の参加者の写真には加工をしています。ご了承ください。

 

【マレーシア独特のイベント!オープンハウスとは?今回のイベント開催の主旨】

 

マレーシアのお祝いの際によく開かれる「オープンハウス」。日本では馴染みのないイベントですが、普段お世話になっている方や親戚を自宅に招いたり、職場単位で会場をレンタルして開催するカジュアルな食事会で、ハリ ラヤ中は主に週末に盛んに開催されます。

 

 

私は日本で暮らしていた頃、マレーシアについて知ってもらうイベントを東京で頻繁に開催していました。マレーシアに移住をしてからは自分がそのマレーシアに暮らしていることもあってか、そういうイベントに心が向くことは減っていたのですが…。

 

ここ数年の間にマレーシアに移住をしてきた日本人の方とお話をしてみると、案外マレーシアの文化をしっかり知る機会がないという声が多く。特にマレー系やイスラムの文化については宗教も絡むからか踏む込みずらく知らないまま暮らしている、でも実は興味はある!という方が多いことに気が付きました。

 

私は、自分がもともとマレー系の文化が好きだったこともあるけれど、期せずしてマレー系マレーシア人であるハムザと結婚をしたことで、わりとマレー系文化の中に溶け込んで暮らしています。自分がここで見聞きして実際に体験していることを、まだ手探り状態にある皆さんとシェアする機会を作るというのは楽しいのかもしれない!と思い、今回のイベント開催に至りました。

 

折しもハリラヤの時期ということで、せっかくならばマレー系の人達がハリ ラヤにいただくお祝い料理を披露し、そして普段からご質問や要望をいただいていた、「Hijab(ヒジャブ)を体験してみたい」という声にもお応えしたいと思い「マレーシアのオープンハウスでヒジャブ体験」という、ちょっと欲張りな内容にての開催が決定!

 

今回は会場のキャパシティやヒジャブ体験にかける時間も考慮し、昼間10名定員、夜15名定員の計25名の方にご参加いただきました。

 

【会場はBukit Bintang(ブキッ ビンタン)ど真ん中の好立地!「Cube House KL」】

 

今回、イベント開催のきっかけともなったゲストハウス「Cube House KL Bukit Bintang」さんとの出会い。このゲストハウスは日本人も多く出入りをしており、まだマレーシアで暮らして数年、という方達が情報交換も兼ねて集うKLのオアシスのような場所になっています。

 

twitter.com

 

 

こちらのルーフトップではアットホームなイベントが定期的に開催されています。ゲストハウスですので、もちろん宿泊も可能です!ブキッ ビンタンのど真ん中という非常に好立地にも関わらずリーズナブルに滞在できるのも人気の理由。

 

【ハリ ラヤにいただくお料理あれこれ】

 

イベント開催を決めた際は、私とCube House KLの管理人さんと二人で仕切る予定でしたが…。(今思えばなんて無謀な) ハムザにプランを話してみたら、持ち前のホスピタリティ精神を如何なく発揮してくれて(笑)、あっという間にお料理責任者として参加を決め、任務を遂行し始めました。

 

 

これよこれ、マレーシア人男性の素敵なところ。大家族で育っている故か大人数でのイベント慣れしていて、しかもみんなの喜ぶ顔を見るのが大好きだからものすごく一生懸命取り組んでくれるところ!日本でイベント開催をしていた頃から、マレーシア人の最大の魅力とも感じていた部分です。

 

ハリ ラヤにいただくお料理の定番を、ハムザが作るものと外注するものを半分ずつくらいで決定。イベント一週間前からはその準備や買い出しで忙しい日々となりました。

 

今回ハムザが気合いを入れて作ったのが、ハリ ラヤの風物詩とも言える「Ketupat(クトゥパッ)」。

 

 

malaysiacinta.net

 

クトゥパッは椰子の葉をひし形に編んだ中にお米を詰めて茹でたお祝いの席では欠かせないお料理で、その見た目も食感も粽のような雰囲気です。味付けはなくお米の味と食感のみで、Rendang(ルンダン)という牛や鶏肉のココナッツミルク煮込みに絡めていただくのが一般的。

 

 

このクトゥパッはなんと今でも手作りが主流。マレー系マレーシア人なら幼い頃はおばあちゃんと一緒に自宅で作ったことがあるため、だいたいの人が可愛い四角い形に編んで作ることができ、もちろんハムザも作れます!(私ですか?私は作れませんよ、もちろん)

 

 

イベント前日に市場で椰子の葉を購入。器用に編み上げて、お米を入れて茹で上げました。

 

会場には茹でる前の編み上げたクトゥパッも持参。ほとんどの参加者さんは本物を見たことがなかったため、皆さん興味深そうに手に取っていました。そして、ゆで上がったクトゥパッの中身も美味しく、ルンダンと合わせたりしながらそのもちっとした食感を楽しんでくれていました。

 

 

この日のために用意したお祝いの席用の食器も可愛いととても好評でした。

 

 

マレー系の家庭ならば揃っていることが多いこの食器。

 

 

我が家は結婚後まだ買えずにいましたが、人をご招待することも多いマレーシアでの暮らしなので、これを機に買おうか!と二人してテンション上がりついでで購入に至りました。

 

ハムザのプランニングによる当日のお料理はどれも好評で、初めていただくお料理にも皆さん、美味しいと口を揃えて褒めていただき…。

 

 

たくさん食べていただきとても嬉しかったです!

 

【初めてのヒジャブ体験!バジュクルンとのコーディネートも!】

 

そして今回、女性の参加者さんにはヒジャブ体験もしていただきました。当初、軽い気持ちで「もしヒジャブを体験してみたい方がいたら、ちょっと試してみて~」と言っていたのですが…。当日蓋を開けてみたら、なんと女性の参加者さん17人全員が「巻いてみたい」と言ってくださり、17人の巻き巻き頑張りました(笑)。

 

当日は私が普段使用しているヒジャブや、巻くために必要なインナーヒジャブやピンなどを大量に持参。

 

 

malaysiacinta.net

 

ヒジャブは参加者さんが着ているお洋服のカラーやデザインに合わせて、ご本人が巻きたいものを自ら選んでいただく、もしくはご本人の好みを優先しながらカラーを相談してご提案する、というスタイル。

 

 

せっかくだから!とBaju Kurung(バジュ クルン)を着てきてくれた方も多く、普段遠目に眺めているバジュ クルンとヒジャブのカラーコーディネートを自分も体験できるとあって、皆さん楽しそうにカラー選びをされていたのが印象的でした。

 

メリハリもつくよう、お洋服やそれぞれの参加者の雰囲気に合わせて巻き方も全員変えてみました。

 

 

甘い雰囲気が似合う方もいれば、少しシャープな巻き方が似合う方もいるし。そういう違いも感じていただけたらより楽しいかなと思い、私の力量でできる巻き方データは全て駆使して頑張ってみました。

 

巻き終わった女性皆さんで記念撮影。

 

 

とてもカラフルで華やか!皆さんとっても可愛いですね。

 

【男性はBaju Melayu(バジュ メラユ)体験!盛り上がったSamping(サンピン)巻き方講座】

 

せっかくだから、男性もマレー系の民族衣装であるBaju Melayu(バジュ メラユ)を着てきて!とリクエストしてみたら、なんと4名の方が素敵なバジュ メラユでいらしてくれました。頭に被るSongkok(ソンコッ)までフル装備!この日のために上から下まで一式購入された方もいて、感激です!

 

このバジュ メラユでの正装に欠かせないのが、腰に巻く布「Samping(サンピン)」。マレー系男性なら幼い頃から巻き慣れているのでスルスルと巻けますが、日本人で綺麗に巻ける人はそういないでしょうということで、当日はハムザによる即席のサンピン巻き方講座も開催されました。

 

 

皆さん熱心にレクチャーを受けていて、自分でもう一度巻き直してみる!と言われて再度トライするなど、探求心の深さに感動しました。

 

 

ご覧ください、バジュ メラユに身を包んだ男性陣一同を。とてもかっこいいですね!

 

 

【初めてマレーシアでイベントを開催してみて】

 

冒頭でも述べたように、マレーシアに移住後初となった今回のイベント。わりと思い付きで走り出してみたのですが、思いのほか参加者の皆さんが楽しんでくれて、そして知らなかったことを知る機会を得ていただけたみたいで、開催した私自身もたくさん得るものがありました。ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。

 

自分がここで当たり前に思って過ごしていることや行動が、違う視点を持つ人達からは分からなかったり踏み込みずらい領域であることも、改めて実感。もちろん知らなくてもここで暮らしていくことはできるし、マレーシアにはマレー系以外の方も多く暮らしているのだから接点なく終えることもできるのではないかと思います。

 

でも、せっかく彼らと交わる機会がある暮らしをしているのならば、知ることもできたら楽しいですよね。知ってみて驚きつつも合点がいくこともあるし、意外な事実に気が付くこともあるのではないかと。そして何より、理解が深まれば自分の世界も広がって思わぬことで人生の転機が訪れることもあるかもしれません。

 

 

今回、イベントを開催して色々な反響をいただき、私自身がマレーシア人と結婚をしてここで暮らしていることで得られるものを、こういう形でマレーシアにお返ししていくというのもいいな、と感じました。今後も定期的に文化紹介のようなイベント(とまでいかなくても集まりなど)を企画していけたらいいな、と思っています。

 

【最後に。お世話になった皆様、ありがとうございます!】

 

今回のイベント開催にあたり、様々な形でご協力、お力添えいただいた皆様に改めてここでお礼を申し上げます。

 

そして今回なんと、昼の会に参加してくださったマレーシアの人気YouTuberありささんが、イベントレポートを素敵な動画にまとめてくれました。この動画を観れば、楽しかったあの時間を共有できること間違いなしです!ぜひご覧ください。ありささん、本当にありがとうございました。

 

www.youtube.com

 

また、今回のイベントで主に参加者を募ったTwitterにて、Cube House KLさんがまとめツイートを作成してくれています。当日の様子や参加者さんの感想も綴られていますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。Cube House KLさん、ありがとうございました!

 

twitter.com

 

そして最後に。

 

 

何から何までサポートしてくれたハムザ、ありがとう!そして宍戸君。一人じゃ絶対にできなかったイベントで、感謝の気持ちでいっぱいです。