クアラルンプールで買う本場のTerengganu Batik／トレンガヌバティック｜おすすめショップ２選

皆様、こんにちは。

マレーシアの伝統工芸として知られる、「ろうけつ染め」の技法で作られる布地「Batik（バティック）」。

マレーシア国内のなかでも特にその名産地として知られるのが、マレー半島の東側に位置するTerengganu州（トレンガヌ州）です。

せっかくマレーシアでバティックの購入を検討するのであれば、トレンガヌ州の各地にある工房で職人の手によって生み出される「トレンガヌバティック」を実際に手に取ってみたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。

トレンガヌ州はKL（クアラルンプール）からは少々遠く気軽に買いに行くのは難しいのですが、実はKLにも良質なトレンガヌバティックを扱うお店がいくつかあります。

そこで今回は、在住者や短期旅行者が立ち寄りやすいKL中心地という便利な立地、そして良質かつ選びやすい価格のトレンガヌバティックが豊富にそろう二つのお店をご紹介します。

トレンガヌバティックの歴史や概要などについては、こちらの記事を参考にしてみてください。

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【クアラトレンガヌに本店を構える「NAS CLOTHING KL」】
【カジュアルな一着からコットン生地が豊富にそろう「Batik Sejagat」】
【バティック生地の価格と値段交渉】
- ▶価格の相場
- ▶価格交渉
【最後に】

【クアラトレンガヌに本店を構える「NAS CLOTHING KL」】

ひとつめのお店は、トレンガヌ州の州都Kuala Terengganu（クアラトレンガヌ）に本店を構える「NAS CLOTHING」のKL店「NAS CLOTHING KL」。

▶場所

KL中心部にあるマレーシアの民族衣装や仕立て用の生地を多く取りそろえる町、通称Jalan TAR。LRTのMasjid Jamek駅（マスジッドジャメ駅）やBandaraya駅（バンダラヤ駅）からも歩いて行けるエリアに多くの店が立ち並び、マレーシア人、そして観光客にも人気のテキスタイル街として知られています。

そのJalan TARの終点のような位置にあるビルの一階（日本の二階）にトレンガヌバティックを専門に扱う「NAS CLOTHING KL」があります。

▶店の概要

色あざやかな生地に目移りしてしまう店内。伝統的な柄から遊び心を加え流行も取り入れたデザイン、そして素材も買い求めやすい比較的低価格のコットン素材から晴れの日の一着を仕立てる高級シルクの生地まで幅広く並んでいます。

「NAS CLOTHING」はこのトレンガヌバティックのブランドの総称。同グループ内に価格帯や商品アイテムでブランドの棲み分けがあり、その各ブランド商品を同じ店内に取りそろえています。

・カジュアルライン　「NAS CLOTHING BASIC」
・高級ライン　「NAS CLOTHING PREMIUM」
・若い女性層をメインターゲットとした高級ライン　「Noor Arfa」

生地以外に仕立て済みのものも多く並んでいますので、男性のバティックシャツなどを探したい方にもおすすめです。

女性用のバジュクルンやワンピースタイプのカフタンなども並んでいますが、こちらは時期により在庫状況に波がある印象です。

▶価格帯の広さ＆幅広い商品量が魅力

このお店の良さは、価格の幅が広いこと。カジュアルな感じで値が張らないものが欲しいという場合、そしてシルクや上質なコットンなど高品質素材の一枚を探したい場合のどちらにも対応が可能なことです。

また、伝統的なトレンガヌバティックの美しさを極めた生地からカジュアルなデザインや柔らかい雰囲気を取り入れたものまで商品展開も豊富。

初めてバティックに挑戦する方でも取り入れやすい商品も多く並んでいますので、旅行者や日常使いを考えての購入者にとっては選びやすいのではないでしょうか。

▶親切なスタッフさんに相談もできる

バティックの生地を初めて購入する、特に何か仕立てることを目的としている場合、適切な量や素材の選び方に迷うこともあります。こちらのお店はスタッフさんの知識も豊富で親切。用途と好みを伝えることで「この柄はこうすると仕立て映えする」とか「シャツの仕立てにはこれくらいの量の生地が妥当」など教えてくれます。

購入数によってはディスカウントもしてくれますので、上手に交渉をしてみるのもいいでしょう。

【カジュアルな一着からコットン生地が豊富にそろう「Batik Sejagat」】

ふたつめのお店は、トレンガヌ各地の工房から仕入れたすてきなバティック生地を中心に、バティック商品全般を販売するセレクトショップ「Batik Sejagat」。

▶場所

KLのお土産処として有名な、Central Market（セントラルマーケット）の一階（日本の二階）にある「Batik Sejagat」。LRTとMRTの二路線でアクセスできるPasar Seni駅（パサールスニ駅）から徒歩5分、周囲にはチャイナタウンやムルデカスクエアもあり、観光ついでに立ち寄れる便利な立地です。

セントラルマーケットの正面玄関を入るとすぐインフォメーションデスクがあり、その奥右側に現れる小さな階段を上がった正面に、「Batik Sejagat」があります。

お店の目の前には、こちらの記事でご紹介している「antakesuma」も！こちらでもトレンガヌバティックをはじめ、バティックおよびバティック風生地を使用した小物を多く取りそろえていますので合わせてお買い物を楽しまれるのもいいかと。

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▶店の概要

このお店はトレンガヌに点在する大小さまざまな工房から仕入れたバティック生地、仕立てられた洋服や小物などをそろえる、いわばトレンガヌバティックを中心としたセレクトショップです。

トレンガヌバティックの王道デザインともいえる伝統的な柄の生地から、普段KLでは目にする機会は少ない遊び心を加えたデザインのものも多く並びます。

シルクやシルク混などの高級素材のものよりも、普段使いしやすい商品が充実しているため、バティックの初心者の方や入門編としての購入でも臆せず選べそうです。

セントラルマーケットという観光客が多く訪れることも意識してか、仕立てられた洋服や小物も多く取りそろえていること。また、トレンガヌバティック以外の花柄が映えるカラフルな商品も豊富です。

▶コットン素材トレンガヌバティックの商品量が魅力

店内の壁一面に並ぶ美しいトレンガヌバティックの生地。このディスプレイを見るだけでも、トレンガヌバティックで生み出される柄や模様の多さもお分かりいただけるでしょう。

飾られているもの以外にも、棚に収納されている生地の多さにも着目。広げてみないとどんなカラーでどのような柄かの全体が見えず、本気で選ぼうと思うと時間を要しますが、好みの一枚にたどり着く作業も楽しいものです。

実店舗を構えているお店でここまで良質かつ適正価格のコットン素材トレンガヌバティックを一度に見られるところは少ないと感じますので、貴重なお店です。

▶マレーシアらしいコーディネートに大活躍！色あざやかな洋服も多く販売

生地以外にも、こちらのお店は洋服や民族衣装のテイストを取り入れた仕立て品も豊富。

良質なバティック生地で作られたものも多く販売する一方で、手軽なお土産や滞在中にマレーシアテイストのコーディネートを取り入れてみたい！と考える人に向けて量産のバティック風生地で仕立てている安価な洋服も扱っています。

トレンガヌバティックではないけれども、というものも売られていますが、そこは観光客目線で見ると目的に合わせて選ぶことができていいのかもしれません。あちこち移動せずとも見比べたり、好みや予算に合わせて選べて時間短縮にもつながりますね。

どれがトレンガヌバティックなのか？洋服もバティック生地仕立てなのかプリントのバティック風生地なのかなど判別ができない、という初心者の方もいらっしゃるでしょうが、スタッフさんに確認をしてみることで方向から外れないお買い物ができますので、ぜひ積極的に聞いてみるようにしてください。

【バティック生地の価格と値段交渉】

▶価格の相場

「バティックの相場価格は？」という質問を時折いただきますが、こればかりは素材や製法、お店やブランドの品質や扱う量、そして購入数や長さによってもかなりの幅があります。

一枚の生地を買う場合を想定し参考価格を記しておきますが、条件によってかなり差が出ることはご了承ください。

生地の種類	おおよその価格帯
機械プリントによるバティック風の生地	RM15～RM40程度
ハンドメイド　ブロックプリンティング	RM40～RM180程度
ハンドメイド　手描きやシルク素材の高級品	RM120～RM500程度（さらに高額のものも多くあり）

お店紹介の項目で掲載している画像内にも値札などが映りこんでいますので（拡大していただくと見やすいかと）、そのあたりも参考にしつつ、欲しい商品イメージと予算をつなげていただけたらと思います。

ハンドメイドの商品は手間がかかるため当然ながら値が上がり、それは決して「高い」わけでなく「適正価格」と捉えて商品を選ぶことをおすすめしたいです。高品質（＝高価格）のものから低価格品までひと通り商品を手に取って見比べたうえで、ご自分でどのあたりが欲しいものかを決めて商品選びをすると判断基準も少し明確にできそうです。

▶価格交渉

NAS CLOTHING BASICのような専門店では表示価格が基本ですが、複数枚の購入なら交渉せずともスタッフさんのほうからディスカウントをオファーもしてくれることが多いです。また、何度も通ううちに自然と少し安くしてくれることも。

セントラルマーケットなど比較的観光客が多いショップは値段交渉ありきの価格設定になっていることが多いため、量や商品によりけりですが交渉してみると価格を下げてくれることが多いです。観光地の場合は曜日や時期、スタッフさんによっても波があったりしますので、一度は交渉してみて、あとは様子を見ながら落としどころを見つけるのが吉です。

いずれにしても無理のない範囲で、が基本ですが、交渉しようにもある程度は相場が分からないと難しいもの。そのためにも最終的に購入する前に、いくつかのお店でざっとでもお目当ての商品に似ているもの全体の品定めをしておくのが良いでしょう。