Saya Cinta Malaysia

マレーシアの文化や今昔のマレーシア旅。マレー系夫との国際結婚あれこれ。

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東京のモスク「Tokyo Camii」で行うイスラム婚姻誓約式「Nikah(ニカー)」

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皆様、こんにちは。

 

2018年8月5日、私と夫ハムザは代々木上原にあるモスク「Tokyo Camii(東京ジャーミイ)」にて、イスラムの婚姻誓約式「Nikah(ニカー)」を執り行いました。

 

イスラム人口が少ない日本ではイスラムの婚姻スタイルについて知る人はまだまだ少なく、さらには自身のご結婚でイスラムの婚姻誓約式を行うという方も少ないかと思います。

 

今回せっかく貴重な経験をしましたので、私が経験をした日本でのイスラムの婚姻誓約式ニカーについて綴ってみます。

 

 

【イスラムの婚姻誓約式「Nikah(ニカー)」とは】

 

まずニカーとはどのような儀式なのか?

 

イスラムを信仰する人たちの結婚は、その訓えに則った契約とも言える婚姻誓約を交わす必要があります。具体的な内容は省きますが、夫として妻としてそれぞれの義務などが確認され、信仰に基づく夫婦となることを確認したうえで誓約の宣誓とモスクや国の決まりに添った書類にサインをします。この確認からサインまでの儀式全体をNikah(ニカー)と呼びます。

 

どこの国の人と結婚(結婚手続き)を行うかによってもこのニカーまでの手順は変わりますが、基本的にはイスラムの法律に従って手順を踏み、宗教的な許可が出た後ニカーを行います。

 

ニカーを行う場所ですが、マレーシアではモスクやホテルなどのホール、そして自宅など環境さえ整えばどこでも行うことが可能です。日本での場合はやはりモスクに出向いて行うことが一般的なようです。

 

 

イスラムではこのニカーが完了して初めて夫婦と見なされ、公的には一緒に暮らすことができます。(もちろん、価値観によっての違いは個々それぞれです。)

 

【日本でマレーシア国籍の男性とニカーを行うまでの手順】

 

私たちは今回日本でのニカーを選択しましたので、下記の手続きを行ってニカーという流れになりました。

 

間違いのないように記しますが、この手続きはあくまで「日本在住の改宗済み日本国籍ムスリマ」×「マレーシア在住(日本に住民票なし)のマレーシア国籍ムスリム」の組み合わせです。初婚か否かも含め何か一つでも条件が変わると必要な手順や書類は変わりますので、必ず該当機関にご自身で確認をしてから手続きに臨むことをおすすめします。

 

malaysiacinta.net

 

malaysiacinta.net

 

malaysiacinta.net

 

ここまでを終えて、ようやく今回のニカーを行うことができます。

 

【国や地域によって異なる「ニカー」のスタイル】

 

私はこれまで、マレーシアでも日本でもイスラムのニカーの場に出席をしたことはありませんでした。ただ、マレーシアで行われるマレー語でのニカーのビデオはSNSなどでたまに見たことがあり、行う目的や流れは何となく理解していました。

 

自分自身がそのニカーを行う立場になり、言語も違うことからおそらくマレーシアと日本のモスクでのスタイルは違う部分もあるのだろうと気が付きました。そこで自分なりに調べてみると、イスラムの婚姻誓約と言ってもその式次第から述べる言葉など国や地域によってスタイルはさまざま、ということが分かりました。

 

今回東京ジャーミイでのニカーがどのような式次第で進行になるのかも分からなかったので、この日を迎えるまでYouTubeで検索して観てみたりハムザや知り合いに尋ねてみたりしましたが、結局あまり分からないままでした。何とかなるか…くらいな感じで当日に臨むという適当ぶりだったのですが…。

 

結果としてはマレーシアのスタイルとは全く違うスタイルで進行し、事前の予習は全く意味がありませんでした(笑)。でも、なんとかはなりました。

 

【Tokyo Camii(東京ジャーミイ)】

 

今回ニカーを行うモスクは、日本国内で最大の規模を誇るモスク「Tokyo Camii(東京ジャーミイ)」。その美しい内観に魅せられる方も多い、とてもすてきなモスクです。

 

 

tokyocamii.org

 

 

東京ジャーミイはトルコ共和国宗務庁に帰属し、イマームをはじめとした指導者もトルコ国籍の方が任務にあたられているとのこと。

 

イスラムの啓蒙に積極的に取り組まれているモスクで、非イスラムの方の見学受け入れや丁寧な説明つきのモスクツアーなども常時開催しています。

 

【東京ジャーミイでのニカー進行】

 

▶ニカー進行は英語と日本語

 

さて当日。いざ始まってみたら、「東京でのニカーは日本語で行う」と聞いていたのになぜか英語で始まりました(笑)。

 

困ったな~英語なんて簡単な言葉しか分からないから、いざって時は頼りになるハムザに通訳むちゃ振りしないとだな、とぼんやり思いながら説明を聞いていたら急にイマーム(イスラムの指導的存在)の言葉が日本語に切り替わりました!

 

その後はずっと日本語だったのでひと安心。後から聞いたら、東京ジャーミイのイマーム(ニカーなども執り行う先導的立場の人)は日本語が堪能なのだそうです。じゃあ最初から日本語にしてほしかった!(笑)

 

▶婚資金「マフル(マハル)」の確認

 

まずニカーの前に、イマームがこの婚姻に際して男性から女性に支払う結納金のような位置づけの「マフル(マハル)」の内容について「問題はないか?」と女性側に尋ねます。女性側が「問題ありません」と答えることで、正式なニカーに移ります。

 

マフルはイスラムの婚姻成立に必須の条件で、ニカーの際には事前にお互い相談をし承諾を得ておきます。ニカーではその内容に合意が取れているかの最終確認のようなやり取りがあり、今回もその確認をニカーの前に行いました。

 

▶宣誓の儀式

 

東京ジャーミイでのニカーは、イマームの前で婚姻についての誓約の言葉を、女性→男性の順で宣誓をします。これについては国やモスクによってやり方の多少の違いがありますので、あくまでこのモスクでのスタイルとして参考にしてください。

 

イマームが婚姻のためのクルアーン朗読を行い、朗読が終了するとイマームが「あなたは新郎〇〇との婚姻を受け入れましたか?」と女性側に質問をします。新婦は「はい、受け入れました。」と答え、このやり取りを三回繰り返して女性側からの承諾が完了。

 

そして、同じやり取りを今度は男性側に。「あなたは新婦〇〇との婚姻を受け入れましたか?」と質問をし、男性側も「はい、受け入れました。」と答えるこのやり取りを同じく三回繰り返します。

 

これでニカー=婚姻誓約自体は完了です。

 

▶婚姻誓約の証明書にサイン

 

その後すぐ、東京ジャーミイが発行する正式なニカー証明書(婚姻証明書)に女性→男性の順で直筆でサインをします。

 

 

この証明書は英語で発行をされますので、たとえばその後日本以外の国に居住をして配偶者ビザなどの申請を行う際にも、イスラムとしての夫婦の婚姻誓約を交わしていることの証明書として使用できます。

 

国によっては、イスラムとしての婚姻が成立していないとその国での婚姻登録ができないこともあり(マレーシアはそれに該当する国です)、その場合はおのずと配偶者ビザ申請も難しくなります。このニカー証明はそれを証明するための大切な書類ですので紛失しないようにご注意ください。

 

▶男性のイスラム教徒二名の証人が必要

 

ニカーの際は、男性のイスラム教徒二名の証人の同席と承認が必要です。これはおそらく世界のどこでニカーを行っても同じ条件になると認識しています。

 

 

私たちは友人のマレーシア人男性二人にその証人をお願いをし、証明書にも直筆でサインをしていただきました。

 

これでニカーの手続きは全て終了。イスラムの法において正式な夫婦と認められました。

 

 

イマームが笑顔で「おめでとうございます!」と声をかけてくれて、私たちもやっと緊張の糸がほぐれたような。

 

日本語で誓約の言葉を答えられて無事になんとか自力でクリアできましたが、後でビデオを撮っていた友人から「英語で始まった時のなおちゃんは、あれ?英語なの??困ったなって感じの戸惑ってる表情をしてるなって思いながら見てたよ~。」と笑って言われました。ほんとですよ、あのまま英語で進行されたらもう冷や汗ものでした(笑)。

 

【ニカー後は各国スタイルの婚姻儀式】

 

ニカーで必須の儀式は全て終了しましたので、あとは各国の婚姻の際に必要な儀式があれば引き続き行えます。

 

あくまでモスクではイスラムの婚姻で必要なニカーが主体の儀式ですので、イスラムからは離れる婚姻にまつわる儀式は簡単かつ短時間での進行です。

 

▶指輪の交換と初の夫婦の挨拶(サラーム)

 

マレーシアでも指輪の交換はニカー後に行われます。

 

用意しておいた結婚指輪をお互いの指にはめ、ハムザが私のおでこにキスをした後は私がハムザの手に夫婦としては初めてとなる「サラーム」を行います。

 

 

サラームは手の甲におでこをつけるイスラムの挨拶。異性間であれば親子や親族、そして夫婦の間で交わされます。同性間の場合は目下(年齢に関わらず関係性での目下であることが重要)の人が目上の人に対し行います。

 

夫婦は当然ながらもとは異性の他人ですので、このニカーが終わるまではこのような肌が触れ合う挨拶は行いません。イスラムのもと夫婦として認められたことで初めて、このサラームを行えます。

 

初めて妻としてハムザにサラームをした瞬間は、嬉しいのと感動とで涙腺崩壊一歩手前でした。人としても男性としても尊敬するハムザの妻となれて、初めてのサラームをできたことがとても嬉しかったし、ここから私たち二人の暮らしが始まるのだと胸がいっぱいでした。

 

▶記念撮影

 

ひと通りの儀式が終わった後は足を運んでくれた親族、そして参列者の皆さんと記念撮影。

 

 

この日にたどり着くまでたくさんの方のサポートをいただき、そしてニカー当日もたくさんの温かい気持ちもいただいたこと、とても感謝しています。

 

【最後に】

 

東京のモスクで行われるイスラムの婚姻誓約式ニカーについて、ご紹介しました。

 

ニカーは多くの日本人にとって同席する機会の少ない場であることはもちろん、これから国際結婚をされる方にとっても分からないことだらけ、というのが本音ではないでしょうか。

 

今回の記事でニカーの概要が少しでも伝われば嬉しいですし、これからご結婚される皆さんがニカーまでできるだけスムーズに進むことを願っています。