皆様、こんにちは。
マレーシアでよく目にするカラフルで華やかな布、Batik(バティック)。布そのものでの活用はもちろん、服や小物雑貨などにも使われていて、普段使い以外にもマレーシアのお土産としてもとても人気です。
今回は、そのバティック布をアレンジして作られた可愛らしい小物を扱うお店をご紹介します。
- 【センス良いお土産がそろうセントラル マーケット】
- 【バティック小物満載の店「ANTAKESUMA」への行き方】
- 【バティックの組み合わせは一点もの!】
- 【しっかりとした作りとお手頃価格設定が魅力】
- 【お土産にもおすすめ。リバーシブルのバッグやエプロン】
- 【可愛いバティックエコバッグが豊富!】
- 【少しずつ柄が変わるハンカチ】
- 【マレーシアらしさ満点!バティックのクトゥパッ】
- 【気楽にお買い物ができる店内の雰囲気】
- 【最後に】
【センス良いお土産がそろうセントラル マーケット】
KL(クアラ ルンプール)の中心にあるCentral Market(セントラル マーケット)。
長年主に観光客向けのお土産がそろうスポットとして有名でしたが、ここ数年で内部改装がかなり進み、数年前と比較するとお店のラインナップにも大きな変化が。
オシャレでセンスの良い小物を扱うお店なども増えて、観光以外の日常のショッピングとして訪れても楽しいスポットへと変化し始めています。
二階建てのセントラル マーケット。一階は主に伝統工芸品やマレーシアをモチーフとした雑貨、人気のナマコ石鹸などの美容品といった小物を扱うお店が集結。そしてマレーシアを代表する食料品が一挙にそろう「Pasar Besar」は使い勝手がよくおすすめです。
そして二階はバティックや小物、Baju Kurung(バジュ クルン)やKebaya(クバヤ)などの民族衣装、Tシャツなどの洋服関連のお店が多く並んでいます。
【バティック小物満載の店「ANTAKESUMA」への行き方】
そんなセントラル マーケットの二階にある、可愛いバティック小物満載の素敵なお店。それが「ANTAKESUMA」です。
■「ANTAKESUMA」instagram のページはこちら。
https://www.instagram.com/batikantakesuma/
セントラル マーケットの正面玄関を入るとすぐ右側に、小さな階段が現れます。このカラフルな壁の「Batik Emporium」が目印。
ここを上がってすぐ左側にあるのが、この「ANTAKESUMA」です!
看板がとにかく小さいため瞬時には分かりづらいですが、たくさんの小物が吊り下がりごちゃっとしていて(笑)、カラフルな外観が目印です。
その外観からしてもテンションが上がります。ひとつひとつ手に取って見ていきたい!
【バティックの組み合わせは一点もの!】
外からも、そして狭い店内に入ってもとにかく目に入ってくるのは無数のバティックの柄とカラー。目移りしまくりで、最初の5分くらいは自分が何を見ているのかちょっと整理できないくらい視界に色々な情報が飛び込んできます。
ポーチ、ポケットティッシュケース、シュシュなど気軽にお土産として渡せるような安価な小物から、大きめのバッグ、枕カバーなどしっかりめのものまで店内にはとにかくたくさんのバティックを使用した商品が並んでいますし、ぶら下がってもいます(笑)。
一種類のバティックのみで作られたものもありますが、小物は何種類かのバティックをカットしたものを組み合わせて作っているものが多いので、カットする場所によって柄の組み合わせが変わります。そのため組み合わせは無数にもなり、どれもハンドメイドで一点ものと言っていいデザイン。
とにかく数が多いため見始めると止まらずで、あっという間に自分の好みを追求する旅に突入してしまうのでした。
この柄がいいけどこっちと組み合わせされていたらもっといい!とか、このカラーは可愛いけどこっちの大きさも捨てがたい!とか。もうどこかで止めないと(誰かに止めてもらわないと)ずーっと選んでる状態に陥ってしまいました。
【しっかりとした作りとお手頃価格設定が魅力】
ご存知の方も多いでしょうが、バティックは基本的に下記の二種類が市場に出回っています。
▶手書きバティック - ひとつひとつ手作業で描くため一点もの。手間がかかり高価格
▶機械によるプリントバティック - 柄を機械で印刷。大量生産向けで比較的低価格。
このANTAKESUMAで扱っている小物商品は基本的に後者となるプリントものを使用。価格設定から見ればそれは納得ですが、縫製や作りなどがしっかりしていることから商品そのものはチープ感を感じないものが多いです。
マレーシアの観光客向けのお土産ショップで売られているバティックを使用した小物の中には、プリントバティックを使用し、かつ縫製も粗く素材もペラペラな安物感が拭えないなあと感じるものもあります。
柄やカラーが可愛くても、もう少ししっかりした感じの物を買いたいと思うことも多かったのですが、こちらのお店の商品はどれもわりとしっかりと作られていて、それでいてそこまで高価格でもないという点が非常に良いです。
もちろん金額が張っても問題ないのならセンス良い商品を扱う比較的高価格帯のお店も色々ありますが、もう少し手軽に買えて、そして少ししっかりとしていて可愛いものを買いたいという方にはぜひおすすめしたいです。
【お土産にもおすすめ。リバーシブルのバッグやエプロン】
先ほど「ずーっと選んでる状態」と書きましたが、そんな中から運命の出会いを果たして購入した品をいくつかご紹介します。
こちらはリバーシブルのバッグ。一つRM59です。
サッカーボール一個丸々入るくらいの大きさでほどよいサイズ。そして合わせ生地でしっかりとした作りなのでペラペラ感は一切ありません。多少物を多めに入れても大丈夫です!
両面で印象が違う柄が絶妙なバランスで組み合わされています。オレンジが入ったカラーの組み合わせもすごく素敵で気に入ってしまいました。
そしてさらにはリバーシブル!ひっくり返すと打って変わってクールな印象に。一つのバッグで3つの顔(柄&カラー)を楽しめてしまうなんて、お得感満載すぎます。
こちらはリバーシブルのエプロン。標準サイズは一着RM59。
好みの組み合わせを見つけるまでに結構な枚数を広げまくったのですが(笑)、どれも両面で全く違う印象となるカラー&デザインを使用しています。
ゆったりと着用したい人のためにビッグサイズも一着RM69で用意がありますので、お料理好き男性へのお土産やプレゼントにも良さそう。
【可愛いバティックエコバッグが豊富!】
以前からマレーシアらしいバティック柄のエコバッグが欲しいと思っていたのですが、なかなか全ての条件がそろうものに出会えずでした。
そんな中、今回この可愛いエコバッグに出会ってしまったので即購入したのがこちら。
私がマレーシアのバティックの中で一番好きなTerengganu州(トレンガヌ州)のトレンガヌ バティックのデザイン。カラーも好みで、両面で違う印象となるデザインの組み合わせも気に入りました。
そしてなんと言ってもこのエコバッグの購入の一番の決め手は、このコンパクトにまとめる際の作りです。
このようにバッグの端に小さなポケットが縫い付けられており、くるくるっと丸めてこの中に納めてキュッと絞ればこんなに可愛く小さくまとまります。
まとめても広げてもどこから見ても可愛いデザイン。そしてここまで凝った作りで縫製もしっかりしているのに、RM39というお手頃価格です。なお、コットン素材なので水分の多いお買い物の際の使用は控えた方がいいです。
ご紹介したこのタイプでもたくさんのデザインの組み合わせがありましたし、形状の違うタイプのエコバッグも何種類か売られています。
ぜひ、自分の好みのものを探してみてください。
【少しずつ柄が変わるハンカチ】
こちらはハンカチ。柄もとても豊富で、定番の南国お花柄のものからクールなデザインのものまで色々とあり、サイズも二種類。
同じバティック布からカットして作られているものは揃えて数枚で購入もできますし、もちろん一枚のみでの購入も可能です。
同じ布から作られていてもカットする場所によって柄の配置やカラー配分が変わるため、好みのものを選ぶ楽しさもあります。
【マレーシアらしさ満点!バティックのクトゥパッ】
最後にご紹介するのは、マレーシアらしい可愛い小物。これ、なんだかお分かりでしょうか。マレーシアのHari Raya(ハリ ラヤ)での風物詩、Ketupat(クトゥパッ)です。
イスラムのラマダン月が明けると、それを祝うイスラム暦のイード、マレーシアではHari Raya Aidilfitri(ハリ ラヤ アイディルフィトリ)と呼ばれる祝祭が訪れるのですが、ここマレーシアではその時期に登場するのがこのクトゥパッです。
椰子の葉をひし形に編んだ中にお米を詰めて茹でていて、ハリ ラヤを始めとしてお祝いの席では欠かせないお料理。そしてお料理だけでなく、アイコンとして町に飾られたりグッズにも使われたりする、ハリ ラヤの必須アイテムなのです。
クトゥパッについてもう少し詳しく知りたい、という方はぜひこちらの記事をご参照ください。
そう、このクトゥパッをバティックで可愛らしく作ってしまいました!というのがこの商品なのです。
お店の方からはポーチと言われましたがジッパーなどが付いているわけではありません。本物のクトゥパッと同じように隙間を引っ張って入口を作るスタイルなので間口が狭く、ポーチとしては物の出し入れはしづらいので普段使いは難しいと感じます。私は部屋のインテリアやバッグにつけたら可愛いなと思い、購入。
これもまた、ご紹介したバッグなどと同様に無数のデザインの組み合わせがたくさんぶら下がっています!最初は下からいちいち気になるものをかき分けて手に取って見ていたのですが、スタッフさんが「ゆっくり選んで~」と全部下ろしてくれました。
先ほど掲載のもので四角い部分の側面が7cm程度。もうひと回り大きなサイズもありました。厚みもあってしっかりした作りなので、型崩れの心配もなさそうです。
ちなみにこの商品、レストランなどからも店内の飾り用にオーダーが入っているのだそうです。ハリ ラヤの風物詩としても欠かせないアイコンですから飾りたくなる気持ちもとてもよく分かります。
【気楽にお買い物ができる店内の雰囲気】
こちらのお店、セントラル マーケットというお土産激戦区にあるものの、あまりセールストークがないことも気に入っています。なんとなく説明はしてくれますが、グイグイ来る感じは一切ないし、迷い始めたら静かに選ばせてくれるので落ち着いてお買い物ができます。
もちろん、分からないことなど相談したい場合はこちらのお母さんがとても優しく丁寧な接客をしてくれます。マレー語だけじゃなく英語も通じますので安心して話しかけてみてください。
また、商品を購入するとこんな可愛いポーチに入れてくれるのも私としては嬉しいポイント。
端切れを利用して作っているため、行くたびにその柄や大きさも変わります。このままお土産として渡しても良いし、自分用に使っても嬉しいデザインです。
【最後に】
マレーシアらしさあふれる素敵なバティック小物に出会えるお店、「ANTAKESUMA」。無数にある商品の中から、今回は一部、本当に一部のみをご紹介しました。
写真を見ていただいてもお分かりの通り、さまざまな商品やデザイン、そしてカラーがあふれているお店ですので、訪れた際はぜひゆっくりとお店の奥の奥にある商品も手に取りながら、ご自分のお気に入りの一点を探していただきたいです。
<店内撮影についてのご注意>
店内には写真撮影不可の表示がありますが、事前に声をかけての撮影及び個人利用によるWebページ等への掲載はご快諾いただけます。撮影の際は必ず事前にスタッフさんにひと声おかけください。