ペナンが舞台となった推理小説『マラッカの海に消えた』

故・山村美紗さんの 『マラッカの海に消えた』。最初の出版は1974年とかなり古い作品ですが、マレーシアが舞台ということでご紹介。

 

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『マラッカの海に消えた』/山村美紗著/徳間書店


初めて読んだのは、記憶を辿ると多分1998年くらい。その後、マレーシアに関する本の収集を始めてからこの文庫本が我が家にやって来たのは、2008年くらいだったかな。推理小説の女王が書かれただけあって、読みやすくて面白いです。

「マラッカ」とタイトルに入っているので舞台はMalacca(マラッカ)なのかと思いきや、マラッカはマラッカ海峡を意味し、舞台はPenang(ペナン)です。山村美紗さんがどの程度現地取材をして執筆されたのかは分からないのですが、ペナンの描写が雰囲気がとても出ており、書かれてから40年以上が経過しているにも関わらずペナンの雰囲気は違和感を感じずに読むことができます。

旧い作品ということで色々今とは違う感覚ややり取りも描かれているので、昔はこんなだったのだなあと楽しみながら読むのもまたいいように感じます。作品中で旦那さんが奥さんに毎週1通手紙を書くという設定があるのですが、これも時代ですよね…。今じゃメールで毎日だってやり取りできるし、電話だってできる。昔は離れて暮らすって(特に海外で)大変だったろうなぁ。距離がありすぎです。

日本にいながらにして、マレーシアやペナンの昔にタイムスリップできるような作品ですので、ぜひ機会があれば読んでみてください。