Saya Cinta Malaysia

マレーシアの文化や今昔のマレーシア旅。マレー系夫との国際結婚あれこれ。

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【閉店】居心地抜群!カジャンでバナナ リーフ カレーを食べるなら「GV NAIR BANANA LEAF CURRY HOUSE」

【2022年8月情報:残念ながらこのお店は閉店していますが、この記事は記録として継続掲載しています。】

 

皆様、こんにちは。

 

様々な民族が暮らしているマレーシア。全人口の約7%はインドから渡ってきた祖先をルーツに持つインド系が占めており、彼らが暮らすエリアでは美味しいインド料理をいただくことができます。

 

今日は、そのインド系の人達が好んでいただく美味しいBanana Leaf Curry(バナナ リーフ カレー)のお店のご紹介です。

 

 

【地元のインド系住民が日常使いしているバナナ リーフ カレーの店】

 

バナナ リーフ カレーはその名の通り、バナナの葉っぱでいただくカレー。バナナの葉っぱをお皿にしてご飯やカレーを乗せて混ぜながらいただく料理で、最近はKL(クアラ ルンプール)で人気店がいくつか知られるようになり、マレー系や華系のマレーシア人はもちろんのこと、外国人在住者や観光客が多く訪れるお店も見られるようになってきました。

 

とは言うものの、ひとたび都会を離れると多様な民族が食べに訪れるバナナ リーフ カレーのお店というのはまだまだ少なく、主にインド系の人達が日常使いとして訪れる庶民的なお店がほとんどです。

 

我が家の近所にもインド系の人達が多く訪れているバナナ リーフ カレーのお店がいくつかあるなと気になっていたのですが、今回良いお店を見つけましたのでご紹介します。

 

訪れたのはSelangor州(スランゴル州)のKajang(カジャン)という町にある「GV NAIR BANANA LEAF CURRY HOUSE」。

 

 

飲食店などが立ち並ぶエリアの一角にあり、そこそこ大きな店構えで目立っています。

 

 

店内はとても広くて席数も豊富です。

 

 

この写真を見て、お客さんいないの?と不安に思った方、大丈夫です。この時はランチタイムを外した時間に訪れたこともありますが、さらに庶民使いのお店ということもあってお客さんは引っ切り無しと同時に入れ替わり回転が良いため、なかなか満席にはならず空席がたくさんとなっています。

 

【バナナ リーフ カレーの定番メニューの注文方法】

 

お店に入り、バナナ リーフ カリーが食べたい場合はスタッフさんに「バナナ リーフ カレー!」といえばOK。それだけ?とお思いでしょうが、大丈夫です。

 

 

テキパキとバナナ リーフが敷かれ、その上にご飯、3種の野菜のおかず、そして2~3種類のスープ主体のカレーがどんどんと盛られていきます。

 

 

ご飯は白米の他にインドのバターのような油を含ませて炊いたGhee Rice(ギー ライス)や、炊き込みご飯のようなBiryani(ビリヤニ)がある場合も。これはお店によってラインナップは異なります。ビリヤニって何?という方はこちらをご参照ください。

 

malaysiacinta.net

 

今回はギーライスにしてみました。

 

 

量はスタッフさんの匙加減で盛り付けてくれますが、「多い」とか「もっと」とか伝えると量は調整してくれますので、遠慮なく申し出ましょう!

 

【希望は積極的に伝えることが吉!】

 

バナナ リーフ カリーは黙っているとどんどんと盛られてしまう傾向があります。時折、慣れていない外国人の方などが「頼んでないものを勝手に盛られた!」と主張するケースがあるのですが、ほとんどのお店の場合そんなことはなく、それがスタンダードなスタイルなのです。

 

おかずが運んでこられて提示されたら、欲しいなら欲しい、いらないのなら不要と伝えれば下げてくれます。この主張はきちんと行うようにしましょう。

 

だいたいのお店のメインは先にご紹介したスタンダードなメニューですでにお腹いっぱい感はありますが、運ばれてきたり提示されたもの以外で食べたいおかずやカレーがある場合はショーケースに並べられているメニューを頼むこともできます。

 


今回は、私の大好物であるゴーヤのフライとハムザの好きなチキンの辛み炒めも頼みました。

 


カレーもおかずもどれも美味しく、かつ油の使用率も低いことからとても食べやすくて大満足な味でした。

 

【食べ方は自由。手で食べても美味しい】

 

食べ方ですが、諸説あれど基本的には食べたいように食べる自由なスタイルで構わないと思います。

 

あえて慣れた地元の人達の食べ方を踏襲するならば、やはり右手を使ってご飯やおかず、そしてカレーを混ぜながらいただくのが一番美味しいと思います。それぞれの味やスパイスが混ざることで生み出される美味しさは格別だし、辛いカレーも少しマイルドになって食べやすくなる気もします。

 

とは言え、慣れていないと素手でご飯を上手にいただくことは至難の業です。難しいと感じたらカトラリーを使っていただきましょう。お店の方も外国人が手で食べることは難しいと知っていますので、何も言わずともスプーン&フォークを用意してくれることが多いです。

 

【懐の大きなオーナーさんと親切なスタッフさんの魅力満載店】

 

こちらのお店、インド系のお店ということでもちろんオーナーさんはインド系の方なのですが、そのオーナーさんがとても気さくでとても素敵な年配の男性でした。

 

常に広い店内のあちこちに目を配っていて、来たばかりのお客さんに声をかけたり、大学生と思われる若い男性二人組には「たくさん食べなさい」と言わんばかりにスタッフさんにご飯のお替わりを無料で持ってくるように指示をしたり。食べ盛りだけどお金も乏しい若者の気持ちを分かってるなあと。

 

私達のことも、正直マレー系のお客さんがお店に来ることは珍しかったということもあってか、頻繁に声をかけてきて「味はどうですか?」と聞いてくれたり、魚のカレーやらをサービスしてくれたりしてとても優しくしていただきました。

 

すごくしっかりとしたオーナーさんなので、その人柄に続くかのようにスタッフさんもとても感じが良く。

 

 

私達があまりお店の作法に慣れていないこともあってか色々教えてくれたりと、何かと声をかけてくれて優しく親切でした。

 

お店全体が、ちょうどいいのんびり感と程よいテキパキ感でバランスが取れていて、安心度高いお店だなあと感じました。オーダーを忘れられる心配はない程度ののんびりさ、美味しくて繁盛店になった時にありがちなせわしなさやギスギス感はない、というちょうど良さ、という本当に美味しくて居心地も良いお店でした。

 

お値段も都会と比べるとかなりリーズナブルです。そして店内もとても清潔ですので、ローカル店にまだ少し抵抗がある、という方にもぜひオススメしたいお店です。

 

【次回はトライしたい!朝食メニューは珍しいメニューが登場】

 

最後に余談ですが、こちらのお店は朝から営業しており、なんと朝メニューにはApam(アパム)もあります。

 

米粉とココナッツミルクを原料としたもちっとしたパンケーキなのですが、インド本国では主に南部エリアで食べられることが多いそうです。そしてここマレーシアでもインド系のお店ならどこでもあるというメニューではありません。

 

ちなみにこれは以前Johor州(ジョホール州)のインド系のお店で見つけ、朝ご飯で食べた時のもの。

 


この珍しいアパム、なんとこちらのお店では朝ご飯メニューとして提供をしています。「アパムがあるんだ!」と私が少し驚いた様子を見せたら、わざわざ案内をしてくれて外厨房に設置されていたアパムを焼くお鍋も見せてくれました!

 

 

私が暮らしているエリアではまだこのアパムを食べられるお店に出会ったことがなかったので、これはぜひ次回は早起きをして食べに行きたい!その際はまたレポートをしたいと思っています。

 

【最後に】

 

いかがでしたか。長閑な町カジャンで楽しめるバナナ リーフ カレーのお店。トライしてみたいメニューも見つけたことですし、また訪れて色々記事にしていくつもりです。どうぞお楽しみに。

 

【2022年8月情報:残念ながらこのお店は閉店していますが、この記事は記録として継続掲載しています。】