皆様、こんにちは。
マレーシアのローカルレストランを訪れると、ずらっとお料理が並んだブッフェのようなスタイルに出会うことがよくあります。これはNasi Campur(ナシ チャンプル)と呼ばれるスタイルで、マレーシア人達のランチや大家族を支えるスタイルとして、とても人気があります。
今日はそのナシ チャンプルについてと、近所で見つけた美味しいお店をご紹介します。
- 【ナシ チャンプルってどんな料理?どうやって食べるの?】
- 【バンギのジョホール料理店激戦区にあるナシ チャンプルNo.1の店】
- 【野菜中心が嬉しい!目にも楽しい種類豊富なおかずが並ぶカウンター】
- 【ジョホール州料理マストアイテム!辛い味付けの料理も充実】
- 【珍しいラクサ ジョホールも楽しめる!麺料理や焼き魚も充実のラインナップ】
- 【何度も通いたくなる要素満載の優良店】
- 【最後に】
【ナシ チャンプルってどんな料理?どうやって食べるの?】
さて、まずはナシ チャンプルの概要を簡単にご説明。マレー語でNasi(ナシ)はご飯、Campur(チャンプル)は混ぜる、を意味します。そう、混ぜ混ぜご飯といった感じのスタイルです。ずらっと並んだお料理はブッフェ?と思ってしまいますが、決して食べ放題ではありませんのでご注意ください(笑)。
白いご飯をお皿に盛り、好きなおかずやカレーなどをかけて自分好みの一皿を作る、という実はシンプルなスタイルですが、そうは言っても慣れていないとどうやって注文していいのか分からない…という方もいらっしゃると思うので、簡単にそのシステムをご説明します。
お皿にご飯やおかずを盛る際は、自分でよそう場合とスタッフさんがやってくれる場合があり、これはお店によって異なります。訪れたお店で少し観察をしていればすぐに分かるかと思います。
お皿に盛った後は、そのままレジに行きその一皿を見せて会計をしてもらう、もしくは、テーブルに着くとスタッフさんがふらっと現れて目視で計算をしてくれます。定価はあるようでないような…という感じの会計方法で、全てスタッフさん任せの計算です。
大きなお魚やお肉を取れば当然値段は上がるし、野菜中心にすれば安く済ませることもできます。これは豆知識ですが、カレーはお肉や具はなしで「スープのみ」をかければ無料、もしくは0.5Sen~1RM程度(約13~26円/※2021年2月時点レート)のみの加算ですので、ランチ代を抑えたい方や学生さんなどにも人気です。
【バンギのジョホール料理店激戦区にあるナシ チャンプルNo.1の店】
というわけで、ナシ チャンプルの概要をざっと説明したところで実際に食べてみよう!となります。今日ご紹介するのは、私がこれまでマレーシアで訪れたナシ チャンプルのお店でも優勝か準優勝!と言っていい素敵なお店です。
Selangor州(スランゴル州)のマレー タウンBangi(バンギ)にある、「Mak Kimbong」。
ここはJohor州(ジョホール州)のお料理がメインとなるナシ チャンプル店で、近隣住民はもちろんのこと、バンギ界隈のあちこちからマレー系マレーシア人達が訪れる超人気店です。
お料理を提供している店舗の向かいにオープンスタイルの飲食専用エリアも増設されていて、席数もなかなか豊富です。
ちなみにここは、なんと以前ご紹介した絶品Nasi Lemak(ナシ ルマッ)がいただけるお店「Restoran ZNI」の四軒お隣!ここはジョホール州の美味しいお店激戦区だなぁ…。
【野菜中心が嬉しい!目にも楽しい種類豊富なおかずが並ぶカウンター】
お店に入ってみると、思わず「うわぁ」と声が漏れてしまったほど美味しそうなおかずの数々が並んでいます!
こちらのお店は特に野菜料理が充実で、カウンターの半分以上が野菜を使ったおかずだったのも嬉しい。マレー系のお店はどうしてもカレーやグレービーの肉・魚料理メインのところも多く、おのずと油も多めになるため健康面で気になる…と思うこともあるのですが、こちらのお店はなかなか高ポイント!
野菜を使ったお料理はサラダから炒め物など、どれも本当に美味しそう!
特に私はこの、ラクサリーフのスーッと鼻に抜ける爽やかな味がポイントの、ココナッツフレークが入ったKerabu Kelapa(ケラブ クラパ/ココナッツ サラダ)がとても美味しくて気に入りました。
【ジョホール州料理マストアイテム!辛い味付けの料理も充実】
ジョホール州料理と言えば、やはり味付けは辛め。というわけで、もちろんあります、唐辛子多めのお料理!小さい青唐辛子Chilli Api(チリ アピ)を使用したMasak Lemak(マサ ルマッ)はジョホール州でもよく食べられている料理。詳しくは以前にこちらの記事でもご紹介しています。
色々ある中でも、特にこのアヒルの卵を煮込んだMasak Lemak Telur Itik(マサ ルマッ テロー イティッ)が卵好きとしてはたまらんと思い、食べてみました!
期待通り結構辛かったのですが…美味しかった!ほどよくきいた塩味と辛さ、そしてココナッツミルクのまろやかさのバランスが良くて本当に美味しかったです。
この記事を執筆している2021年2月8日現在、マレーシアは政府による新型ウイルス封じ込めのための活動制限令が施行されており、飲食店の営業は持ち帰りとデリバリーのみで店内飲食が認められていません。そのため、今回私達はこちらのお店を訪問して、気になるお料理は全て持ち帰りスタイルで購入をしました。
自宅に戻りランチと夜ご飯、二回に分けていただいたのですが、どちらのお皿もとても美味しく満足なナシ チャンプルをいただくことができました。
【珍しいラクサ ジョホールも楽しめる!麺料理や焼き魚も充実のラインナップ】
ナシ チャンプルが美味しい!とご紹介していますが、それだけではなく、美味しい麺料理も楽しめます。今回は食べていないのですが、せっかくですのでご紹介。
カウンターに綺麗に並んだ具材や薬味。そして麺のタイプも色々!こちらのお店ではなんとジョホール州のご当地ラクサであるLaksa Johor(ラクサ ジョホール)もいただけますし、もちろんマレーシアの麺料理の代表と言ってもいいAsam Laksa(アッサム ラクサ)やCurry Mee(カリー ミー)も作ってくれます。
そして、ずらりと並んだお魚さん達。これはマレーシアの焼き魚、Ikan Bakar(イカン バカール)用のお魚です。
イカン バカールとは?という方、以前こちらで記事を執筆していますので、ご覧いただけます。
注文を受けると店頭に設置してある鉄板でジュージューと焼いてくれます。
辛いサンバルソースがたっぷりと乗ったマレーシアの焼き魚は白いご飯との相性が抜群です!
【何度も通いたくなる要素満載の優良店】
と、ざっとご説明しただけでもずいぶんと盛りだくさんなお店…というのが書いている本人の私の感想です(笑)。そんなに広い店内ではないのですが、その店内に心躍る光景がたくさん広がっていて、あちこち目移りしてしまう本当に魅力的なお店でした。
お料理の素晴らしさももちろんなのですが、お店全体としてもお料理の配列やディスプレイもきちんとされていて、すごく気持ちがいいのです。
ナシ チャンプルには欠かせない、各自が後から好みでかける調味料や薬味もきちんと名称を記載し、初心者にもわかりやすく並べられています。
どれも茶色くて(笑)マレーシア人ですら匂いを嗅がないと間違えてしまうこともある細かいサンバルの違いも分かりやすいし、マレーシア料理に慣れていない人にとってはすごく嬉しい配慮だなとも思います。日本ではこういう光景は珍しくありませんが、マレーシアのローカルレストランでこのような光景を目にすることは少ないので、感心した次第です。
また、カウンターにいるスタッフさん達もとてもよく動き、こちらの要望にも素早く応えてくれる優秀さ。人気店だけにお客さんも引っ切り無しですから、少しでも滞り始めるとあっという間に行列になってしまうのですが、スタッフさん達の的確な采配で皆気持ちよく注文ができているように見受けられました。
【最後に】
お料理、お店の雰囲気、全てにおいて高印象で何度でも通いたくなってしまうお店「Mak Kimbong」。このバンギのエリアでは文句なしのNo.1!と私は断言します。
訪れるお客さんもほぼ99%マレー系マレーシア人でかなりローカル度の高いお店ですから、マレーシアの空気を存分に味わいながら楽しめることも間違いありません。せっかくマレーシアにいるならどっぷりとマレーシアの雰囲気に触れてみたい!という方にはとてもおススメのお店ですので、ぜひ機会があれば訪れてみてください。