Saya Cinta Malaysia

マレーシアの文化や今昔のマレーシア旅。マレー系夫との国際結婚あれこれ。

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マレーシア最大規模の国立モスク「Masjid Negara」

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皆様、こんにちは。

 

マレーシアは全人口の約67%がイスラムを信仰するマレー系マレーシア人で構成されているため、町の至る所にイスラム教徒が礼拝をするための「モスク」があります。

 

今日はその中でもマレーシア代表のモスクとも言える、国立モスク「Masjid Negara」をご紹介します。

 

 

【マレーシア独立建国の象徴!国内最大規模の国立モスク】

 

マレーシアの首都であるKL(クアラ ルンプール)のまさに中心地にそびえ立つこのモスク。マレー語で「Masjid Negara」(マスジッド ヌガラ)、英語名は「National Mosque」(ナショナル モスク)の名称となります。

 

 

建設は1965年。1963年に現在のマレーシアとして建国がされた後に建設をされたことから、独立の象徴のひとつと語られることも多いです。

 

【アクセス抜群!KLの中心地で電車と徒歩で行けるモスク】

 

さて、そのMasjid Negara。どこにあってどうやって行くの?ということで簡単にご紹介。なんとこのモスク、電車と徒歩であっという間にたどり着けてしまうアクセス抜群なモスクです。

 

KLの中心を走る電車LRT、Kelana Jaya線(クラナ ジャヤ線)でチャイナタウンを訪れる際に下車をするPasar Seni駅(パサール スニ駅)に降り立つと、そのホーム上からこの景色を見ることができます。

 

 

POSの看板がある建物は郵便局。その奥に見える十六画形の水色の屋根と、そびえ立つミナレットと呼ばれる塔が、Masjid Negaraです。

 

このPasar Seni駅からKTMに続く改札口から出ると、上の写真にも写っている連絡橋へ進むことができます。連絡橋から地下通路に進んで高速をまたぎ(地下なので実際には道路は渡りません)、8分程度歩くと到着!全て歩行者専用の道となり、車が走る道を横断することもなくたどり着けますのでとても安全かつ便利です。

 

 

なお、KTM(Keretapi Tanah Melayu)の停車駅となるKuala Lumpur駅(クアラ ルンプール駅)(※注意!KLセントラル駅ではありません)で下車し、ホームの端にある連絡橋からも徒歩でアクセス可能ですが、分かりやすい、そして電車のアクセスが良いのはPasar Seni駅からです。

 

暑い中歩くのが面倒、という方はもちろんGrabをオススメします(笑)

 

幾何学文様が特徴的。水辺に囲まれた美しい建物】 

 

こちらが正面玄関。

 

 

モスクの建物全体にイスラム建築の特徴とも言える幾何学文様が施され、水辺に囲まれてとても開放的な造りとなっています。

 

 

イスラムでは一日に五回礼拝をすることが義務となり、その時刻を刻んでいる時計です。なお、礼拝の時間以外にもイスラム教徒が知るべき時刻も同じく並んでいるため、時計が多めです。

 


【非イスラム教徒の方の訪問方法】

 

このMasjid Negaraは、礼拝時間以外であれば異教徒の方達の内部見学を受け入れています。訪問可能時間はこちら。せっかく行ったのに入れなかった!ということがないよう、事前に確認をしてから訪れることオススメします。

 

 

正面玄関から敷地内に進むと、このような観光客用の出入り口があります。

 

 

モスク内は土足厳禁です。この手前にある白い棚に靴を脱いで置いておきましょう。

 

モスク内の服装規程から外れる方については、男女に関わらずこのガウンが貸し出されます。

 

 

服装についてですが、男性は半袖はOKですが短パンはNGです。女性は足首と手首あたりまでは隠れるように配慮した服装で、髪はストールなどで見せないようにします。(ゆるっと巻くのみでOKです。)この服装規程が満たされてない場合は、もれなくこのガウンが貸し出されます。

 

 

この入口付近には係の方が常に数名いらっしゃいます。基本的には係の方からの指示に従って入場することが望ましいです。

 

【開放感に溢れた内部はイスラム教徒が集う憩いの場】

 

建物内部は、礼拝を行うための礼拝所にたどり着くまでの空間も天井が高く、幻想的な造りとなっています。

 

 

中庭も素敵で、この日はHari Raya(ハリ ラヤ)用の撮影が行われていました。

 

 

南国ならではの吹き抜けの造りということもあり、常に広い廊下に風が流れていて気持ちの良い空間です。

 

 

モスクというと多くの方は「イスラム教徒が礼拝をするために行く場所」という認識を持っているかもしれませんが、実はモスクはそれだけを目的とした場所ではありません。

 

礼拝をする以外の信仰を深める様々な行為を行う場所でもあり、たとえばイスラムの経典であるクルアーンを読誦したり、礼拝で集まった人達でその後お互いの信仰の悩みを語ったりもします。

 

 

このMasid Negaraでも、あちこちの片隅で何人かで集まって思い思いに過ごしている様子を見ることもできました。

 

【色とりどりのステンドグラスが美しい荘厳な礼拝所内部】

 

広い廊下をずっと進んだ先に、礼拝を行う広い礼拝所があります。

 

 

礼拝は男女別々の空間で行うため、入口がそれぞれに分かれています。

 

 

礼拝所内部に異教徒の方は入場できませんが、入口となるドア前までは行けますので、そこから美しい礼拝所内部を眺めたり写真撮影を行うこともできます。

 

 

内部は天井が高く、その天井から側面に沿って色とりどりの美しいステンドグラスが施されています。

 

 

金色のライトも等間隔で設置されていて、その金色とブルーを基調とした窓ガラスの装飾のバランスがとても美しいです。

 

 

【タイルや彫刻が美しい!礼拝所内の様々なこだわり】

 

イスラム建築物は幾何学文様が特徴となる美しい装飾が施された壁や天井を目にすることができます。

 

このこのMasjid Negaraでも随所に美しい装飾を見ることができますので、ぜひ隅々まで楽しんでみてください。

 

 

礼拝所内部は、壁には青色を基調とした可愛らしいタイル、そして白い天井にはこのような美しい彫刻での紋様が刻まれています。

 

 

床は一面、サーモンピンクとベージュを基調とした絨毯が敷き詰められていてとても可愛らしいです。

 

 

(白い衣服は私が礼拝をする際に着ていた礼拝着です。)

 

イスラムについて知りたい方への対応も】


このドア付近には、見学者への対応やモスクやイスラムについての簡単な説明をしてくださる案内スタッフさんが数名いらっしゃいます。基本的にボランティア対応となるため必ずいるわけではない、そして英語のみの対応となりますが、興味がある方はぜひ色々質問してみてもいいでしょう。

 

 

日本語のパンフレットも置いていますので、イスラムについて興味を抱いている方は資料として持ち帰ることもできます。

 

 

【見学時間内でも礼拝をする人に出会うことも】

 

異教徒がこのMasjid Negaraを見学できる時間は、基本的にはイスラム教徒が礼拝を行わない時間帯で設定がされています。

 

ただ、時にはその礼拝時間外にモスクを訪れて礼拝を行う人もいるため、礼拝所内を見学している際に、たまたま礼拝をしている人を目にすることもあるかもしれません。

 

 

もし礼拝をしている人に遭遇した場合。普段は目にする機会の少ない礼拝の様子ですので、もし興味があればそのまま見学をしていても全く問題はありません。ただ、その際は見学可能時間内とは言え礼拝をする場に足を踏み入れているということを忘れず、静かに邪魔にならないようにそっと見学をするようにしましょう。

 

【最後に】

 

KLのど真ん中に鎮座するモスク、Masjid Negaraをご紹介しました。モスクの中の荘厳かつ素敵な雰囲気は、やはり自分で足を踏み入れていただくと実感できるものです。今回の記事を参考に、ぜひ訪れていただけたら嬉しく思います。