皆様、こんにちは。
マレーシア有数の観光地、Melaka州(ムラカ州)の中心地マラッカ。2008年には中心地の町並みが世界遺産に登録され、国内外問わず観光客に人気のスポットです。
そしてほとんどの方には興味ない知識でしょうが、実はマラッカは私の夫ハムザの故郷でもあります!(笑)
マラッカの魅力は色々あるのですが、やはり昔から旅人を魅了してやまないマラッカ海峡は不動の人気。そこで今回は、そのマラッカ海峡を一望できる最高のロケーションに建つ、美しいフローティングモスクをご紹介します。
- 【マラッカ海峡と町をつなぐように建つフローティングモスク】
- 【Masjid Selat Melakaへのアクセス】
- 【見学可能時間】
- 【ドレスコード】
- 【モスク内への入場は靴を脱いで】
- 【モスク建物横に立つミナレットの役割】
- 【白い壁に映えるカラフルな美しいガラス窓】
- 【マラッカ海峡を一望!気持ちの良いバルコニー】
- 【最も人気の訪問時間は日暮れの礼拝タイム(マグリブ)】
- 【帰りの交通手段について注意点】
- 【最後に】
【マラッカ海峡と町をつなぐように建つフローティングモスク】
2006年に建てられたこちらのモスク、その名も「Masjid Selat Melaka」(英語名称:Melaka Straits Mosque)。
日本語に直訳すると「マラッカ海峡モスク」ですが、見て納得。海上にせり出すように建てられたモスクで、遠目から見るとマラッカ海峡に浮かんでいるよう。マラッカ海峡とマラッカタウンをつなぐ役割も担っているようにも見えるフローティングモスクです。
私が初めてこのモスクを訪れたのは2010年。出張で訪れた際に空き時間を利用して連れてきたもらったのですが、とても印象に残るモスクだったためその翌年に一人で旅した際に再訪をしました。
その時の記事はこちらです。
【Masjid Selat Melakaへのアクセス】
マラッカの中心地からは車で10分ほど。10年以上前に再開発が頓挫した建設途中の埋め立て地に並ぶゴーストタウンがあり、そこを通り抜けた海沿いにあります。
こんな感じの橋の上を通り、出島のような埋め立て地に入るとゴーストタウンが広がっています(笑)。
公共の交通機関はありませんのでGrabやタクシーで行くことになります。たまに外国人旅行者が徒歩で行こうとしているのを目にしますが、先ほども書いたようにゴーストタウン横の道を歩くため、人通りの少ない場所を歩くこともあります。そして暑い中歩くことにもなりますので、あまり推奨はできません。
【見学可能時間】
このモスクには多くの観光客が訪れますが、同時にマラッカ市民達の礼拝の場でもあります。そのため礼拝時間と定められている時間は非イスラム教徒はモスク内への入場はできませんのでご注意ください。
モスクの見学時間は以下の通り。
特に金曜日は午後に長い礼拝時間があるため、午前中も早々に閉まってしまいます。
【ドレスコード】
モスクの門近辺は見学者や礼拝に訪れる人達の車がたくさん止まっていますので、到着するとすぐに分かります。
正面ゲートはこのようになり、門から先は車は入れません。
正面ゲートを入るとすぐ左側に、ガウンやヒジャブなどの貸し出しコーナーがあります。ゲート付近で待機しているセキュリティの方が訪問者の服装からドレスコードを満たしているか否か判断し誘導をしてくれますので、指示に従いましょう。
ドレスコードは以下の通り。
男女で違いがあり、男性は半袖はOKですが長ズボンを着用。女性は足首と手首辺りまでと髪を隠せる服装がドレスコードです。引っかかる方は、貸し出されるサロン(男性が足を隠すために巻く布)やガウンを着用してから入場しましょう。
女性の方はヒジャブを貸し出されますが、巻くタイプではなくすぽっと被るだけの簡単なインスタントヒジャブですのでご安心ください。
【モスク内への入場は靴を脱いで】
モスク内は土足厳禁。モスク建物の入口にはこのように靴を脱いで置いておくスペースがあります。
【モスク建物横に立つミナレットの役割】
モスクの横にはミナレットと呼ばれる高い塔がそびえ立っています。
礼拝の時間にアザーンと呼ばれる歌のようにも聴こえるお知らせなどは、この先端に設置されているスピーカーから流れています。
技術が発達した現代ではスピーカーで遠くまで音を流すことができますが、イスラム教が生まれたとされる遠い昔の時代にはそのようなものはありませんでした。
遠くまでそのアザーンが行き渡るように、モスクの方が高い場所から生の声でアザーンを呼び掛けていたスタイルが現代もそのまま続いています。
【白い壁に映えるカラフルな美しいガラス窓】
青空に映える白い壁が美しく、窓にはめ込まれたカラフルなガラスがとてもかわいらしいモスクです。
モスクの建物正面の入口からは男性が礼拝をするスペースが見渡せます。
中に足を踏み入れなければ、静かにその様子を眺めていても問題はありません。
そして、その向こうにはマラッカ海峡が広がっているのが見えます。
モスクが開放されている時間、ドアは常にオープンの状態で吹き抜けになっています。とても気持ちの良い海風が流れる中、皆さんが礼拝をしている姿が印象的です。
【マラッカ海峡を一望!気持ちの良いバルコニー】
この正面入口の両サイドには、海側に行ける通路があります。
注意点ですが、間違ってもモスク内の礼拝スペースを突っ切って真っすぐ海側に進むことはしないようにしてください。通路に沿って進んでいくと、海に面したバルコニーのスペースに出ることができます。
こちらがそのバルコニー。
前に遮るものが一切ありませんのでマラッカ海峡を一望することができ、波の音も絶え間なく聴こえてくる、とても気持ちの良い空間です。
私が訪れた時は、マレーシア人のイスラムの女性達がマラッカ海峡を眺めながらおしゃべりをしていました。少しお話をしてみたら、家族でマラッカ観光の途中でこちらのモスクに見学と礼拝に立ち寄ったとのことでした。
日差しはあっても風が気持ち良いので、ついつい長居をしたくなるのも分かる空間でした。
【最も人気の訪問時間は日暮れの礼拝タイム(マグリブ)】
こちらのモスクに最も多くの観光客が訪れるのは、夕暮れ時から日が沈むまでの時間帯です。天気が良ければマラッカ海峡に沈んでいく美しい夕陽をバックに、ライトアップされた美しいモスクが眺められます。
そして日が沈んだ瞬間はイスラムのMaghrib(マグリブ)と呼ばれる礼拝時間となるため、モスクからは礼拝の時間を知らせるアザーンが流れてきます。
ライトアップされたモスクから流れてくるアザーンの音色、そして波音が相まって、とても幻想的な雰囲気に包まれます。
この時間帯は礼拝時間に当たるためモスク内への入場はもちろんできませんが、少し離れた外側からモスクを眺めるのが一番美しいと感じます。
礼拝に訪れた人々がモスクに吸い込まれるように入っていく様子を眺めるのも、個人的にはおすすめです。
【帰りの交通手段について注意点】
先ほど、「最も人気の時間は夕暮れから日没まで」と記載しましたが、同時に注意点も。
日没後にライトアップされたモスクを楽しんだ後は、長居せず早めに交通手段を確保してお帰りになることをおすすめします。
帰りの車を確保している場合は問題ありませんが、日が沈んでから新たにこのモスク周辺でGrab等を確保しようと思っても流しの車はほとんどいません。礼拝に訪れていた人達も終了後は速やかに帰るため、あっという間に人も少なくなり、決して安全なロケーションとは言い難いです。
そのため、個人的にはできれば礼拝が終わる前までに帰路に着くことを推奨したいです。礼拝が終わる前であれば、まだモスク周辺を行き交う人や車がいますので。
【最後に】
今回ご紹介した、マラッカ海峡に浮かぶ素敵なモスク「Masjid Selat Melaka」。
とても気持ちの良い空間が広がり、モスクそしてマラッカ海峡の良さの二つを一緒に楽しむことができる場所です。マラッカを旅した際は、ぜひ一度は訪ねてみてください。