マレーシアは食事が美味しいのはもちろんですが、それを盛るお皿や食器がとても可愛い。南国ならでは、という雰囲気の華やかな花柄や鮮やかなカラー。テーブルクロスも可愛らしい柄が多くて、ここ数年はマレーシアに行くとバジュ クルン屋さんと張るくらいの頻度で食器屋さんや雑貨屋さんを覗いています。
Pahang州(パハン州)の町Kuantan(クアンタン)で見つけた可愛い雑貨屋さん「Arked Ekonomi Sri Gambut」。
ここは本当に掘り出し物ばかりだったし、見ているだけで心躍るお店でした。まず、店頭がこれ。
さすがにこれは買って帰りませんでしたけど(笑)、本音は2~3個欲しいなあと思いながら眺めていました。ピンクとかオレンジとか水色とか。
少し前からコップを新しく買い替えたいと思っていたのですが、今まで使っていたものより細い感じのがいいなと思っていたら見つけたのがこの、逆さに置かれたお花柄のコップです。
4個セットでした。4個…ガラス…今回の旅はバックパック…。といろんな葛藤があったのですが。
見つけたその日は見るだけにして買わず終い。クアンタン滞在中ずっと、買おうか買うまいか悩んでいました。でも、旅で見つけたバジュ クルン同様、食器は一期一会。昔、Seremban(スレンバン/セレンバン)で可愛いと思って試着までしてサイズぴったり!だったバジュ クルンをなぜか買わずに帰り、帰国後ものすごく後悔した思い出があります。
以来、旅先でピンとくるモノとの出会いは絶対に後悔のないようにしています。最後の日のお昼まで悩んで再度そのお店へ。このお店、周りには特にこれと言って何もないところで、本当にそれだけのために行く感じでした。
お店のオーナーは華人さんでとても親切な方でした。そして、いろいろ御用聞きをしてくれる子はマレー系の女の子。最初は控えめな対応だった子でしたが途中で「どこから来たの?」と聞かれ、「日本から」と答えたら。「日本人!日本人のお客さんは初めてです!」と可愛い笑顔に。だんだんと打ち解けて、最後はセルフィーでみんなで記念撮影までお願いされました!(しかも何枚も) 一生懸命説明してくれたりして、とても可愛い子たちでした。
このお店では他にもこのパイナップル柄のお皿や、お花柄のお皿も1~2枚購入。本当はもっと何枚かセットで買いたかったけど、さすがに無理でした。
ホテルまで持って帰るのが本当に重かったのですが、さらには布でくるんで上手にバックパックに詰めるのと、ものすごい重量になったその荷物を日本まで背負って帰るのが本当に大変でした。極力背負う時間を少なくして、うまく手抜きをしながら荷物を持って帰ってきた感じですが、いやーしんどかったです!でも、すごく気に入って毎日楽しくごはんを食べているので、買って本当に良かったと思っています。
品揃えが気に入って毎日試着に遊びに行っていた(店員さんに、また来たと何回も笑われた)バジュ クルン屋さんの隣にあった雑貨屋さんも可愛いものだらけでした。持ち帰ることは絶対に無理だから最初から買うことは諦めていたけれど、このピッチャーとグラスのセットは本当に欲しくて欲しくてずっと眺めていました。
きっと大きなスーツケースだったら「えいっ!」と買ってしまっていたことでしょう。我が家に誰かが遊びに来てくれると、暑い時期は冷たい飲み物を出すではないですか。そんな時、毎回ちらりとこの可愛いピッチャーが脳裏をよぎるのです。あぁ、あのピッチャーで冷たい飲み物出せたら楽しかったなと…。
そして、同じお店にあったこの入れ物4個セット。これはマレーシアで一カ月の断食が明けた後の祝祭期間ハリ ラヤでふるまわれるKueh(クエ/お菓子)を入れる容器なので、マレー系マレーシア人の家庭にはほぼ装備されている容器です!
ハリ ラヤの前から、それぞれの家ではクッキーのようなお菓子を何種類も大量に手作りします。もちろん買ってきたものもありますが、そのクエをこんな可愛い入れ物に入れて、ハリ ラヤでお家訪問にいらっしゃるお客様にふるまうのです。クエ ラヤと呼んだりもします。
持ち手のついたトレイもついて、だいたい4個セット、6個セットくらいで売られています。とても可愛いので毎回欲しくてじーーーっとお店で眺めるのですが、これこそまさに持って帰れるわけがなく。
でも、いつか買いたいな。我が家へのお客様にこれでお菓子を出したい、と思っていますが、実現する日はいつだろうか。お菓子を入れるという用途以外にも使えそうだし、買ったら買ったできっと出番は多いと思うのですが、とにかく持ち帰りの際の形状が量を取り過ぎでハードルが高すぎます。
クアンタンでは素敵な食器や雑貨に出会えて、我が家のキッチンのマレーシア化はさらに加速するばかりです。実はここにご紹介してないものもあれこれいろいろ購入しており。本当によく持ち帰って来たなと自分でも感心するし、友人にも驚かれました。
でも、どれも買ってよかった!と思える素敵なものばかり。思い出もたくさん詰まっているから使うたびに幸せな気持ちになるし、マレーシアのものに囲まれたキッチンに立つことが楽しくなってきて、仕事で疲れて帰った時でもお料理をすることが楽しく感じられています。
乳がんという病気を経たことで暮らしや人生観に大きな変化が訪れて、働き方や人間関係を見直しながら暮らしているこの頃だけど、やっぱり自分が大好きなものに毎日触れていることがとても大事なんだと改めて思ったのでした。
また次の旅も、素敵なマレーシアとの一期一会がありますように。