皆様、こんにちは。
以前、マレーシアの民族衣装Baju Kurung(バジュ クルン)についてご紹介をしました。
あれからまた幾度となくマレーシアを訪れて旅先でのバジュ クルン コレクションも増えました。そこで今回は、クアラ ルンプール(KL)などの都会ではなく地方の町でたまたま出会って購入に至ったバジュ クルンをご紹介します。
- 【マレーシア旅で必ず行く場所はバジュ クルン ショップ】
- 【小さな町で出会ったトラディショナルなバジュ クルン】
- 【お呼ばれの際も映えるバジュ クルン モダン】
- 【マレー系の町で買う伝統スタイルのバジュ クルン】
- 【最後に】
【マレーシア旅で必ず行く場所はバジュ クルン ショップ】
マレーシアへの旅を始めて最初の頃は、地方の町を訪れた際に必ず行く場所と言ったらスーパーマーケットでした。今でもスーパーマーケットや市場は必ず行く場所にランクインはしていますが、ここ数年で一気に私の行く場所リストに躍り出た場所、それはマレーシアの民族衣装バジュ クルンを売るお店です。
KLなど都会のようなおしゃれな外観のお店は少ないですが、昔からの雰囲気を残す店構えやディスプレイは遠くからでも私を引き付けるオーラがあり(笑)、お店を見つけたら吸い込まれるように入ってしまいます。
店頭に飾られた色とりどりのバジュ クルンを見るだけでも楽しいし、さらに店内に入ってあれこれ試着をするのも本当に楽しい。結構掘り出し物もあったりして何時間でもいられるかも(笑)。
残念ながら荷物や予算の関係で好きなだけは買えないのですが、町歩きをしながらあちこちお店に入り、すてきなバジュ クルンに出会えば滞在中悩みに悩んで、最後はだいたい買ってしまいます。
【小さな町で出会ったトラディショナルなバジュ クルン】
せっかくですので、マレーシアの地方を訪れて出会ってしまい購入に至った数着をご紹介します。
これは2015年の年末に滞在したMelaka州(ムラカ州)の小さな町Masjid Tanah(マスジッド タナ)で、お散歩中に見つけたこのバジュ クルン。
スパンコールやラインストーンなどの飾りは一切ついていない生地のみで、形も昔ながらのバジュ クルン トラディショナルと呼ばれるシンプルなもの。とにかく綺麗なピンクカラーの色合いとマレーシアらしい花柄の配置が気に入ってしまいました。
滞在中に数回お店を訪れて3回は試着をして、やっぱりこれは欲しいと思い町を去る最終日夕方に購入しました。
最近はラインストーンがついたキラキラとしたタイプや、体のラインに沿ったバジュ クルン モダンと呼ばれる形のものを買うことが増えていたので、トラディショナルタイプは久しぶりに買いました。
装飾がないとは言え、この大きな花柄と鮮やかな色合いは日本人からするとじゅうぶんに派手な衣装に入るのかとは思いますが(笑)、これぞ、ザ・マレーシア!という感じでバジュ クルンの魅力のひとつですよね。
【お呼ばれの際も映えるバジュ クルン モダン】
この三着はイスラムを信仰するマレー系マレーシア人が多く暮らす東海岸Pahang州(パハン州)の町Kuantan(クアンタン)で購入しました。
結婚式などのお呼ばれに着て行ったらきっと映えるであろう、綺麗なシルエットと装飾のバジュ クルン モダン。
ムスリマ(イスラムを信仰する女性)が多く暮らす地域はバジュ クルンの種類も豊富。すてきなデザインが多いだけでなく、安価なことも魅力です。今回購入したこの三着は凝った装飾もあるデザインにも関わらずどれも一着RM60程度でした。(※2016年時点の価格) KLあたりで似たようなものを探したら、おそらくRM100近くはするかと。
実は、スパンコールとビーズがたくさん散りばめられたピンクのバジュ クルンを試着したままでお店の人に値引き交渉をし始めたら、ちょうどお店でお買い物をしていた見ず知らずのマレー系のお母さんが通りかかり。
バジュ クルンを着ている外国人である私を見て「あら日本人が着てるわ。かわいいわね~。せっかく日本人が着てくれるんだから安くしてあげなさいよ。」という感じのノリで一緒に交渉してくれたのでした。KLあたりでは外国人がバジュ クルンを選ぶことも珍しい光景ではないですが、地方の町では少し目立っていたのかも(笑)。
その甲斐もあって、ずいぶんお安く買うことができました。あの時のお母さん、ありがとうございました!
【マレー系の町で買う伝統スタイルのバジュ クルン】
次は、思い出が詰まったバジュ クルンを二着ご紹介。形は伝統的なトラディショナルスタイルでどこでも売られていますが、今回の二着は特にJohor州(ジョホール州)やTerengganu州(トレンガヌ州)でよく見られる、ラインストーンがたくさん散りばめられた華やかさもあるバジュ クルン トラディショナルです。
どちらもラインストーンがたくさん施されていて、陽の光に反射するとキラキラと光って本当にきれいです。
これらはトレンガヌ州の町Kuala Terengganu(クアラ トレンガヌ)に滞在した際に購入。マレー系の友達のお母さんがショッピングに連れて行ってくれて、一緒に選んで買っていただいた思い出のバジュ クルンです。
クアラ トレンガヌと言えばBatik(バティック)の産地としても有名で、町にはバティック生地やそれから作られるバジュ クルンのお店が多いのです。
お母さんは行きつけのお店があるようで、そのお店に直行。いろいろありすぎて迷い続ける私に「これも」「あれも」と怒涛のように試着を薦めてきたことは良い思い出(笑)。
暑い中頑張って、言われるがままに全部着てみましたが、マレーシアのバジュ クルン店の試着室はたいてい暑いんですよね。クーラーは効いてないことがほとんどで、扇風機があれば自分でスイッチを入れられますが…扇風機がなかったら暑い中頑張って脱ぎ着をします(笑)。
そんな苦行にも近い試着を頑張ってお母さんが選んでくれたのは、一着はグリーンベースという自分では絶対チョイスしないカラーのバジュ クルンでした。
普段の自分なら選ばないカラーなのですが、花柄部分は白でほかにもさまざまなカラーが散りばめられているからか全く違和感もなく着られています。「似合うわよ」と言ってくれたお母さんの奨めに従ってみました。
どちらも薄すぎず厚すぎずのほどよい厚さの生地で着心地も良く、本当に気に入っています。幼い頃からずっとバジュ クルンを着ているマレー系のお母さんの意見は適格だったし、何よりこのバジュ クルンを着るたびに楽しかった滞在を思い出すことができ、本当に良いお買い物をしました。
【最後に】
私はマレーシアを旅している時はもちろんのこと、東京でもバジュ クルンを普段着として着ることが多いです。
私にとってバジュ クルンは着ていると大好きなマレーシアを近くに感じられる衣装で、素のままの自分でいられることが多いのです。なぜかと聞かれても明確には答えられないのですが、最初は単にそのカラフルさに惹かれて着始めた衣装が日に日に私の暮らしの大部分を占める大事なものになっていることは確かです。
というわけでわが家のクローゼットはこのバジュ クルンがどんどん幅を取りはじめており、全領土を占める日はわりと近いのかもしれません。
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バジュ クルンの概要から購入、お手入れの際に知っておきたいポイントいろいろ。そして少し慣れてきた方が知りたい内容まで網羅しているまとめ記事はこちら。目的に合わせて読みたい記事に飛べますので、ぜひご活用ください!