皆様、こんにちは。
マラッカといえば、プラナカンビーズの煌びやかさや世界遺産に登録された古い町並みが楽しめるマラッカタウンの中心地が人気ですが、実はその中心エリアから車を少し走らせるとマレーシア人達が憩いの場としているとても良いローカルビーチが点在しています。
埋め立てなどされていない綺麗な砂浜と、そこから望むマラッカ海峡を楽しみに休日には多くのマレーシア人達が訪れ、皆思い思いにのんびりと過ごす様子を見ることができます。
今日ご紹介するのは、そんな長閑な田舎のビーチ沿いに突然現れる、美味しいベトナムコーヒーをいただけるお店です。そう、マレーシア料理店ではなく、ベトナム料理店です!
- 【マラッカのローカルビーチ沿いになぜか突然現れた、長閑なベトナム料理店】
- 【本場顔負けのベトナムコーヒーを味わえる】
- 【あっさり出汁と柔らかい牛肉のフォーもいただける】
- 【夫の地元ならではの思い出がある場所】
- 【最後に】
【マラッカのローカルビーチ沿いになぜか突然現れた、長閑なベトナム料理店】
訪れたのはMelaka州(ムラカ州)のKuala Sungai Baru(クアラ スンガイ バル)というエリアにある、「Cafe in the FARM」というお店。ベトナム料理ですが、イスラム教徒が営むハラールのお店です。
マラッカの中心地からはKL方面に向かって海沿いを50分程走ると到着します。
正直この辺りは完全なるマレー系のエリアで、食事をするところもマレー系のお店ばかり。せいぜいあっても華系マレーシア人が営む料理店が数軒あるくらいかなという感じの所ですので、なぜ突然ここにベトナム料理!と最初は戸惑いました。
しかも周りには広い敷地が広がっており、突然このお店の看板が現れる感じです。道路から奥に入っていくとお店の敷地に到着です。
オープンエアのとても気持ちの良いお店。
FARMと名付けられているだけあり、遠くからは山羊の大合唱が聞こえてきたり、敷地内でも様々な野菜やハーブを育てています。
【本場顔負けのベトナムコーヒーを味わえる】
メニューを見てみると、ベトナム料理やドリンクに加えてマレーシアのローカルメニューもたくさん載っています。実は最初、一つの国の料理に特化していないお店ではあまり本場の美味しさは期待できないかも…という予感もしたのですが、せっかく来たのだからベトナムコーヒーを頼んでみようかなという軽い気持ちでオーダーをしてみました。
早速運ばれてきたベトナムコーヒー。ちゃんとフィルターで淹れていて安心し(笑)、次の瞬間に香ってきたコーヒーの良い香りで、「あれ?結構良い感じかも。」と期待度が一気に高まりました。
しっかりお湯が落ち切ったようですので、いただきます。
カップの底にはコンデンスミルク(マレー語のメニューではSusu(スス)と記されています)も入っていますが、まずは混ぜずにコーヒーだけの味でいただきました。苦味があって、でもほろ苦いちょうど良い味わいでとても美味しいです。まさか、マラッカのこの田舎町でこんな美味しいベトナムコーヒーをいただけるとは。
少しブラックのままいただいてから、その後は底に沈んでいるコンデンスミルクを混ぜながらいただきました。
甘くほろ苦いベトナムコーヒーとなり、最後まで美味しくいただきました。
【あっさり出汁と柔らかい牛肉のフォーもいただける】
こちらのお店にはお料理のメニューもありますが、正直あまり品数が多いわけではなく、そしてメニュー記載のものもあったりなかったり…と、食材の状況次第という感じのようです。
ただ、一応ベトナム料理店を名乗っているプライドからか(笑)、Pho(フォー)は必ず提供ができるそうです。せっかくなので、今回は牛肉のフォーをいただいてみました。
出汁がきいてあっさりとした澄んだスープで、牛肉はちゃんと柔らかいです!マレーシアの牛肉だからなぁと正直そんなに期待していなかったのですが、するすると噛める柔らかさで程よく脂ものっていて美味しい牛肉でした。
まさかこんな場所で本格的な美味しいベトナム料理を楽しめると思っていなかったし、このオープンエアのお店でいただくベトナムコーヒーはとても美味しくて。ぜひまた来たいと思ったお店です。ハムザの実家からもとても近い所にあるので、義実家帰省の際の楽しみにしたいなと思っているところです。
【夫の地元ならではの思い出がある場所】
ちなみにこのお店、2015年にハムザに連れてきてもらったこのお店のお隣でした!
当時ご飯を食べた席の真横にそびえ立っていた大きな木は今も健在で、なんだか懐かしい気持ちでした。
【最後に】
すっかり私にとってホームとなったこのエリア、これから先、何十回何百回も訪れる場所ですので、この木の行く末もずっと見守っていきたいです。