皆様、こんにちは。
六年半ぶりに訪れたPahang州(パハン州)の町Kuantan(クアンタン)で出会った、ウォールアートが楽しめる「Kuantan Art Street」。
今回は、そのウォールアートに描かれていた実在するお店を訪ねた際のお話です。
- 【ウォールアートに登場するお店とおじさんはなんと本物!】
- 【パハン州のスルタンも大好物!歴史あるバーガー店「LAN BURGER」】
- 【チリソースとお肉のバランスが美味!マレーシア的ローカルバーガー】
- 【細かいことは気にしない!大らかな精神でバーガー作り体験】
- 【最後に】
【ウォールアートに登場するお店とおじさんはなんと本物!】
このKuantan Art Streetのウォールアート、どの絵も「マレーシアにこういう光景あるよね!」と頷いてしまう素敵なものばかりなのですが、素敵なのと同時に、とても親近感溢れる雰囲気なのです。
このバーガー屋さん、お店も可愛いしおじさんもすごく良いね~と友人と話していて、ふと友人が検索してみたら、なんとGoogleMapに全く同じ名前のお店がわりとすぐ近くに出てくるではありませんか。
写真情報を見たら、このウォールアートに描かれている外観にそっくり!実在するお店や人物を描いているわけで、そりゃあ親近感溢れるはずです。
これは行くしかありません。ということで、夜ご飯も兼ねて行ってみることに。
(ちなみに、ウォールアートの全てが実在というわけではなく、いくつかの作品は実在しているというものになりますので、あしからず。)
【パハン州のスルタンも大好物!歴史あるバーガー店「LAN BURGER」】
クアンタンの町の一角に現れる黄色の屋台。それが「LAN BURGER」です。
ウォールアートと同じ!ということで、同じ感じで撮ってみました!
お店のオーナーであるおじさんが、私達が日本人と分かると色々話しかけてくれて、お店の歴史などについて語ってくれました。なんと44年もの歴史を誇るそうで、おじさんは17歳からバーガーを作り始めて今は60歳を超えています!
道路の角っこに小さく構える屋台ですがこのクアンタンの町ではとても有名で、この店の味を求めて遠くからもバーガーを買いに来る人がいるのだそうです。
そしてなんと!パハン州のスルタンもわざわざ買いに来るとのことで、おじさんが「Agong(アゴン)も買いに来るよ!」と言っていて。そう、マレー語でアゴンは国王のこと。パハン州のスルタンは2022年現在、第16代マレーシア国王です。
パハン州のスルタン・第16代マレーシア国王と言えば、以前にこの話題でも登場しており、地元の味をこよなく愛する庶民目線なスルタンなのだなあと思ってしまいました。
【チリソースとお肉のバランスが美味!マレーシア的ローカルバーガー】
さて、その味はというと。適当に椅子が置かれている真っ暗な軒下で頬張りまして、残念ながら実食の写真がないのですが…。
マレーシアでは誰もが知るローカルバーガー「Ramly Burger」(ラムリー バーガー)の肉を使用していて、その独特な手法でのパテの火の通し方で外側がカリッと仕上がる感じ。そして挟み込むチリソースがふわっとした美味しいバンズにしみしみになり、ジューシーさとクリスピーのバランスがとても美味です。
この、ラムリーバーガー特有のパテを潰しながら焼く工程が外側がカリッと仕上がる秘訣とも言われており、こちらのお店でもこの手法でパテをジュージューと大量に焼いておりました。
【細かいことは気にしない!大らかな精神でバーガー作り体験】
と、ワクワクしながら作るところを見ながら写真に収めていたら、おじさんが「やってみない?」と。ええーー、だってお客さんたくさん待ってますし完全なる素人だし、と思うけど。そこはマレーシア(笑)。旅の思い出にもなるし、せっかくですからトライしてみることに!
油はジュージューハネまくりだし、何の技術もない私達が不器用にパテをひっくり返したりし、おじさんが横から「こーやってあーやって」とニコニコしながらご指導くださいます。奥様と思われる女性も横で笑いながら見てるし、何ならバーガーの持ち帰りを待っているお客さんも笑って見ていて、マレーシアならではの「細かいことは気にしない」感じの光景が繰り広げられていました。
移住をするまでは、旅でマレーシアを訪れた際に行く先々で、突如現れた日本人の私に皆さんが色々な体験をさせてくれたなあと思い出して。人との垣根が低くて、様々なことを受け入れてくれる広い土壌があることを、そういう経験を通して少しずつ学んでいって、どんどんマレーシアやマレーシア人達を好きになっていった私なのです。
暮らし始めてからは、どうしても旅でするような経験は少なくなっていて。それはそれで私自身がマレーシアの日常や彼らの暮らしの中に溶け込んでいる証だとも思うのですが、久しぶりにこういう体験をして、マレーシア人達の愛すべき面に触れることができて、改めて自分がどうしてこんなにまでもマレーシアを好きになったのかを思い出すことができた、楽しい出来事でした。
【最後に】
一枚のウォールアートから広がった楽しい時間。もちろんこの「LAN BURGER」もオススメしたい素敵なお店ですが、きっとこのお店以外にも、訪れてみたらさらなる楽しい発見があるお店があのKuantan Art Streetにはたくさん散りばめられているのだと思います。